767: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/07/01(月) 00:20:17.80 ID:3YoYuToa0
――G2東京盃。JBCスプリントのトライアル競争に位置するそのレースには、自信のあるダートのスプリンターが集結していた。
ま、アタシもその一人なんだけど。一番人気らしく堂々とパドックに登場すると……おお、そこそこの歓声。
パピヨン「んま、よろしくね〜」
マンティ「――よぉ、パピヨン」
観客に向かってヒラヒラ手を振っていると、背後から声が。聞いたことのある声が、久しぶりの口調で。
パピヨン「お、マンティ。ぷぷ、もうやる気満々じゃん」
マンティ「前回の屈辱、敗北――きっちりと返させてもらうぜ。ヒラヒラ呑気に飛んでたら――俺様が刈り取るからな」
――いいかテメェら!この俺様の走り!その目ん玉に刻み込んでもらうぜぇ!
わぁあああああああああ……!!!と、アタシよりもデカい歓声。マンティってコアなファンが沢山居るんだよね。走りもハデだし、キャラも濃いし。
パピヨン「ま、そんなこと言って前にアタシに負けたのはマンティだけどね〜?ぷはは!そんな恥ずかしい事言わない方が良いよ?後で後悔しちゃうから〜?」
マンティ「言ってろ!」
――さぁて、初めての公式短距離レース。今までマイルでばっかり頑張ってたけど――一番気持ちよく走って、勝っちゃうから。
――――あー、楽しみ!
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