722: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/24(月) 00:56:06.83 ID:9zd8qTaz0
パピヨン「ごめんってライム〜!いや、結構絡まってたりしたから念入りにやりたくて……!」
ライム「あ、あれだけやっておいてなんですかそれは!」
――綺麗な毛並み、つやつやの青い光沢。とても満足のいく手入れだった――アタシにとっては。
しかしライムにとってはそうではなかったみたいで。顔を真っ赤にしながらアタシを睨み、プンプンと怒ってくる。こういうライムもまた珍しい。
ライム「も、もう二度と!二度とライムさんには頼みません!」
パピヨン「え〜!?そんな、もう今日みたいなことはしないってライム!優しくするから〜!でもほら!滅茶苦茶綺麗になったでしょ!?」
ライム「くっ……!ま、まあ、それはそうですけど……!」
パピヨン「次はもっと勉強して、滅茶苦茶気持ちよくしてあげるから!勿論くすぐったくはしない!ね、ね!?」
ライム「…………ほ、本当ですか?ま、まあ、私もこんなに綺麗にして貰ったのは、嬉しかったですし……こ、今回だけですからね」
――勝った!
と、いう訳で。アタシはこれから尻尾手入れをやらせてもらうことになった。あのライムがあんな、あんな声をあんな表情で……!
パピヨン(……アタシだけが独占しちゃってるんだよね、これを)
……罪悪感がないわけじゃない。でも、まあ……これもいいかなと思った。
取り合えずライムには後で尻尾手入れ教室に来てもらうことにしよう。自分で出来るようになった方が良いのはそうだしね。
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