687: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/19(水) 00:05:35.50 ID:lJQh5VuP0
ファン「――あ、あの!もしかしてシルヴァーパピヨンさんですか!?」
パピヨン「……うん?」
水族館のベンチに腰を掛けて休んでいるとき、突然一人の女性が声をかけてきた。
――一瞬身構えるが、どうやら大丈夫そうな雰囲気。もしかして、これは……。
ファン「せ、先日のエルムステークス見てました!い、一着おめでとうございます!」
パピヨン「…………ぇ。何、もしかして……アタシのファン?」
ファン「は、はい!」
……困ったようにパピヨンが視線をこちらに向けてくる。裏表もなさそうな純粋な応援、全く慣れていなさそうだ。
…………ぷいっと視線を外す。
パピヨン「うぇ!?…………ぷ、ぷぷ。アタシのファンとか、ちょっと逆張りしすぎじゃな〜い?ほら、ライ……ステラライムとか応援しなよあっちの方が――」
ファン「わ、私!貴女の懸命に前を走る姿が好きで……!レース中も、全然目を離せなくて……!」
――体力が無くなるその瞬間まで!必死に全力で先頭を往くシルヴァーパピヨンさんの姿に、元気を貰ってるんです!ほんと、今ここで会えるなんて思えませんでした……!
『……』
…………正直、驚いた。こんなに熱心なファンが、パピヨンにいるなんて。ほら、パピヨンも珍しく狼狽えてる。
ファン「す、すみません!その……あ、握手して貰っても良いですか!?」
パピヨン「へっ!?ど、どうぞ!?」
あ、あーもう声がひっくり返ってる。
1002Res/560.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20