663: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/13(木) 23:24:23.42 ID:+m04VO4cO
――――ウイニングライブは無事に終わった。センターで踊る我が担当ウマ娘の姿をこの目とカメラにしっかりと収め、とても満足することが出来た。
レース観戦中に熱くなった目頭が崩壊し、ちょっと溢れ出たが視線とカメラだけはブレさせなかった。
……そして、その次の日。
パピヨン「よーし!じゃあお兄さん!ゴチになりま〜す!」
『……行っておくが食べ放題じゃないからな、申し訳ないけどこっちにも財布の事情があってな』
経費でなんでもかんでも降りるわけじゃない、ここはしっかり自腹だ。その旨はきちんとパピヨンにも説明しているんだが……まあ関係ないか、ああ。
パピヨン「ま、そこは安心してよお兄さん?アタシ、あんまり食べない方だし」
『……いや食べろ。キミはもっと沢山食べて身体を付けるべきだ』
パピヨン「言ってることが全く逆になってる気がするんですけどお兄さん」
それはそれとしてまだまだ食べ盛りだろう彼女には沢山食べてもらいたい。
『……なんでも塩ラーメンが美味しいらしいぞ。この前とある芦毛のウマ娘がそう言っていて』
パピヨン「それ滅茶苦茶有名な人じゃない?とあるって誤魔化す必要ある?」
まあしかし勝手に名前を出すのもあれだ、自分も殆ど名前が分かるがあちら側としては名前を出したくない理由とかもあるのかもしれないし。
『まあ適当にぶらつきながら美味しそうなお店に入ってみるのも良いな』
パピヨン「えーもしかしてノープラン?お兄さん、デートはちゃんと女の子をリードするものだよ〜?」
ま、彼女いない歴が年齢のお兄さんにはわからなかったか〜ぷぷぷ。と、にやにや笑うパピヨン。
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