648: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/06/12(水) 22:37:15.05 ID:q8ximHrP0
――――夏合宿を途中で抜け、飛行機に乗り北海道へ。そしてレース場。
今日はエルムステークス当日。担当ウマ娘シルヴァーパピヨンの様子はというと……。
パピヨン「ねえねえ、今日のレースが終わったら何か美味しいご飯ご馳走してね〜お兄さん?」
――上目遣いでご飯をねだっていた。まあ、それくらいなら全然良いんだが――。
パピヨン「あとあと、北海道観光もしたいし夏祭りも行きたいし……あ!お土産も買わないとじゃん!」
『……キミ、レース前だけど随分と余裕だな』
パピヨン「やだなぁお兄さん、ガッチガチになって本調子出せないより全然良いでしょ?だからお兄さんが出来ることは、可愛い担当ウマ娘のアタシのおねだりをきちんと叶えてあげること!」
はー楽しみだなぁ北海道ご飯!と、わざとらしい大きな声。
『……ま、それもそうか。それじゃあ飛び切り美味しいお店探しておくから、キミは早く行ってこい」
パピヨン「お兄さんわかってる〜!んじゃ、行ってくるね〜!」
――そして、パピヨンはルンルン気分で控室から出ていった。
距離も場所も初めてのこのエルムステークス。短距離適正であるのにマイル距離に挑み続けるその姿、これまでのレース結果も踏まえると、パピヨンの人気は今までで一番低い。
『……でも、そのための練習を行って来たじゃないか』
自分に出来ることは、もう信じて待つだけだ。そう思いながら、【貴方】は観客席に向かって行く。
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