604: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/05/31(金) 22:36:17.89 ID:rPTWnsWS0
ライトレ「はい、それでは――乾杯!」
宿舎から少し離れたところにある海の家。ライムのトレーナーさんに誘われて懇親会に参加することになった。
結構な人数のトレーナーがこの海の家にいる。知っているトレーナーさん、知らないトレーナーさんで半々くらいか……こういう機会にでも自分のような新米は交友関係を広げておくべきだろう。
シルトレ「どうしましたか。何やら緊張しているような顔をして」
『……どうも、シルフィーのトレーナーさん。いやぁ、恥ずかしながら交友関係がまだ狭いもので』
シルトレ「ああ、そういえば貴方はまだ新米、に当たりますもんね……こういう時にでも沢山色んな人と話してみてください』
……お酒があればいいんですけど、まだ仕事中ですから全員お茶とかソフトドリンクですね。と、悲しそうな顔をしながら彼女は行ってしまった。
表情は変わっていないけど。なんというか、オーラが哀愁漂っていた。
「――失礼、貴方がシルヴァーパピヨンさんのトレーナーさんでよろしいですか?」
『んっ……はい、そうですけど――ぉ?』
後ろから声を掛けられて振り返ると、誰も居ない――いや、居た。自分よりもだいぶ低い背丈の……少年?
マントレ「はっは。私はブラックマンティスのトレーナーをやっています、マンティスさんからは噂はかねがね」
『ぇ、あ……は、初めまして。パピヨンのトレーナーをやっています――貴方が、マンティスのトレーナーさんですか』
――知らなかったら迷子とかだと思ってしまうかもしれない。いや、溢れ出るオーラが老成しすぎている。それはないか?
……この人年齢は幾つだろう?見た目なら自分よりも明らかにしただけど、しかしこれは……。
マントレ「まあ、色々と思うこともあると思いますが。折角の機会ですから、まずは楽しんでいってくださいね?まだまだ若いんですから、まずはそれが一番ですよ」
『は、はい』
い、行ってしまった……な、なんかおじいちゃんみたいだったな……あの人。
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