469: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/05/01(水) 01:40:04.02 ID:TLTvYtE00
『…………お疲れさま』
控室に砂まみれで戻ってきたパピヨンに、【貴方】はお疲れさまと声を掛ける。
しかし、パピヨンから返事はない。
『取り合えず脚を休ませようか。脚を痛めてしまったりしては元も子もない、アイシングとテーピングを――』
パピヨン「……ねえ、お兄さん」
『……』
パピヨン「アタシ、頑張ったよね。アタシ、あんなに頑張って、お兄さんのトレーニングも、しっかりやって……体力も付けて」
パピヨンの口から、言葉が溢れてくる。
パピヨン「アタシ、アタシ……お兄さんの期待とかも全部、ダメにしちゃって……!ライムの、あんなアタシに宣言とか、ライバルって言ってくれて……!なのに、アタシ、ほんとダメで……!」
『パピヨン』
パピヨン「うぐっ……ぐすっ……アタシ、全然、ダメで……走れなくなっちゃってぇ……!ぅぁ、あぁ、うぁあぁあああ……!」
ボロボロと涙がこぼれる。今まで溜まっていたモノを全部吐き出すみたいに、沢山溢れている。
『……』
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