290: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/24(日) 01:56:24.14 ID:ktj7gsI90
『……その悔しさを糧にして、また頑張ろう』
頭を撫でる、【貴方】のお腹に顔を埋め悔しさを口にするパピヨンの頭を、くしゃりと撫でる。
『そうやって悔しがれるなら、まだ大丈夫。キミはまだまだ強くなれる、まだ沢山……走れるよ』
パピヨン「……アタシ。決めたお兄さん」
――ステラライム。アタシ、ステラライムのライバルになる。
『……』
パピヨン「あっちはずっとライバルだって言ってるけど。アタシがそう思えるように。ライムにふさわしいライバルになって……期待に、応えたい」
『……そっか』
『キミに、新しい理由が出来たな。あのキミが誰かのライバルになりたいだなんて……な』
パピヨン「な、なに。おかしい?」
『そんなことはないさ、立派な理由だと思う。だったら、もっと頑張らないとな』
パピヨン「…………あー!なんかムカつく!なんか理解あるトレーナーみたいなこと言って!キモ!キモ!最低!」
ガシガシと足を蹴られる。しかし、やはり手加減をされているのかあまり痛く……いた、痛い!
パピヨン「それじゃ、アタシライブあるから!それじゃあね!」
――出て行ってしまった。
自分の走りが出来ればいい。それで他はあまり考えなかった彼女が、ステラライムという相手を気にしている――。
……来年からのクラシック級。どうなるか楽しみだ。
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