283: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/24(日) 00:03:26.93 ID:ktj7gsI90
――シルヴァーパピヨン好スタートを切り前に進み、先頭に立ちます。
スタートダッシュに成功し、ハナを握る。アタシがこのレースのペースを作り上げる。
風を切る音と後ろから追ってくるウマ娘の足音。それしか聞こえない。うん、良い感じ。
――二番手には一バ身ほど離れて9番。次に1番、11番、そして他ウマ娘が集団に固まり、一番人気ステラライムこの位置です。
パピヨン「ふっ……ふっ……!」
最初のコーナーを外に大きく膨らまないよう気を付けながら曲がる。後ろから聞こえてくる足音は……変わらない、アタシの速さも変わっていない。
――陽の落ちた川崎レース場で、ウマ娘たちの走りが輝かしく映ります。
――向こう正面でも変わらず戦闘はシルヴァーパピヨン、その後方に二バ身ほど離れ、集団が少しずつ伸びこの位置に1番、その後ろに9番、ステラライムは足を溜めている。次に――。
逃げる、逃げる、逃げる。まだ脚は止まらない。今までだったらここで少し苦しくなっていたけど、まだ脚は動く!
お兄さんとのトレーニングのおかげ、なのかな!ああ、楽しい――!先頭を自由に走るのは、風をこの身に受けるのは気持ちが良い――!
パピヨン「はぁああああああああ!!」
そのまま第三コーナーに差し掛かる。
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