265: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/19(火) 22:17:27.23 ID:rA9TCc/p0
パピヨン「じゃーん。どうどう?似合ってるでしょ」
その場でクルリとターン。一回転した後、彼女は【貴方】を見てニヤリと笑う。
ダボっとしたカジュアルな感じの一枚パーカー。赤い炎の模様と、背中にはその熱で溶けかけの銀色の蝶。
ビリビリと破けたダメージソックスを履き、走りにくそうなピンヒールのブーツ。これで走れるのかと疑ってしまうが、きっと問題ないのだろう。
そして……いや、その。
『……キミ、パーカーの下は』
パピヨン「……あ〜〜〜!!!ぷっ、ぷくくくく!お兄さんへんた〜い!勝負服似合ってるぞ〜とか、そういう言葉より前に、アタシのパーカーの下が気になるんだ!」
『なっ……!』
パピヨン「いいよいいよ?お兄さんなら特別に〜……ちらり?」
『ちょ、おい、やめっ……やめなさい!ああ、悪かった!」
パーカーをたくし上げようとするパピヨンを止め、大きな声で謝る。その謝罪を聞いてなお、彼女はぷぷぷと笑っている。
パピヨン「ま、ちゃんと履いてるから大丈夫だって〜。あー、おもしろ〜。お兄さんも、そういう反応するんだ〜」
『……前々から言っているが、そういう言動は良くないと』
パピヨン「はいはい反省してま〜す。は〜……あ、サイズとかは全然大丈夫だよ?ちょっと前にぴょこぴょこジャンプとかしたけど、平気だったし」
『ん、ならいいな。それと……ああ、似合ってるぞ。その勝負服、キミらしいな』
パピヨン「……ぷぷ。ありがと、お兄さん?」
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