153: ◆OX0aJKbZO.0H
2024/03/10(日) 18:33:21.09 ID:vyOUQk7x0
シルフィー「トリプルティアラが……夢、なんです。親友との約束で……」
パピヨン「あ、前に話してた夢ってトリプルティアラなんだ」
シルフィー「……うん。親友と一緒に、テレビで見たレースが秋華賞だったんです。そして、その勝ったウマ娘さんが……」
凄い、綺麗だったんです。その勝ち方も、走る姿も。全部……輝いて見えたんです。
パピヨン「……ふーん」
シルトレ「私は彼女のこの夢を聴いて、取らせてあげたいと思ったんです。トリプルティアラ――それに、この子にはそのポテンシャルがある」
勿論、それを引き出すのが我々トレーナー何ですが、と。眼鏡をクイっと動かし、堂々と言った。
……ウマ娘のポテンシャルを引き出すのがトレーナー。その言葉に【貴方】は頷いた。
パピヨン「ま、アタシはそういう夢とかないけど〜……お兄さんは、アタシを沢山走らせてくれるよね?」
『それは、勿論だよ』
キミの走りに惚れたから、自分は担当トレーナーになったのだから……。
『ほら、そろそろ坂路に戻ろう』
パピヨン「うげ〜……あー、シルフィー行こー」
シルフィー「あ、え、はい!それじゃあ、失礼します!」
――こうして、暗くなるまで坂路トレーニングは続けられた。
夢、約束、使命……そういう物はないかもしれないが、【貴方】はパピヨンが望むとおりに走らせてあげよう。そう思った。
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