103: ◆OX0aJKbZO.0H[saga]
2024/03/07(木) 23:03:51.17 ID:aoJCC0Si0
パピヨン「……んー?」
コースに人だかりが出来ている。なんだなんだと歩きながら見てみると……。
ルドルフ「――!」
パピヨン「あー、ルドルフ会長さんか」
シンボリルドルフ会長。このトレセン学園の生徒会長さんで、無敗の三冠馬とかいう凄い人。
そりゃそんな人がトレーニングしてたら人だかりもできるよね。
……にしても、あんな色んな人に期待されても、全然気にせずトレーニング。それが当然みたいな、期待されて当たり前みたいな……凄いなぁ。
パピヨン「アタシには真似できな――きゃっ!」
「……アンタ、周りをよく見て歩きな。そんなに皇帝サマが好きなら止まって見学しな」
思わずぶつかりそうになったのを、身体を大きくひねって避ける。
――あれ、もしかしてこの人。ナカヤマ先輩の……。
パピヨン「……シリウスシンボリ、先輩」
シリウス「へぇ?私のことを知っているか。勉強熱心な子犬だ……どうした、そんな目をして」
パピヨン「あ、アタシは子犬じゃなくてパピヨン!シルヴァーパピヨン!貴女の同室のナカヤマ先輩と仲良くさせて貰ってます!」
シリウス「……ナカヤマと?ふん、アイツと仲良くとは、なかなかどうして吠えるじゃねぇか。なぁ、子犬」
シルヴァーパピヨン、パピー。随分と子犬にお似合いの名前じゃねぇか。と、目の前のシリウス先輩に、笑われる。
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