101:名無しNIPPER[saga]
2024/03/12(火) 11:55:47.42 ID:BiH9c5auO
「煉獄竜の素材はこの辺で手に入らないからな。それに、お手軽に炎耐性を付けられる素材として需要は相応だ。お前さんもその価値は解らんでもないだろ?」
異論は無いとステラは頷いた。この世界で最もポピュラーな属性攻撃と言えば炎…つまり火属性攻撃だ。
ドラゴンのブレスは言わずもがな、人類の扱う魔法でも火炎魔法は基本中の基本であり、まず最初に習得が推奨されるくらいに重要なポジションを占めている。
皆が使う便利なものであるが故に、対策の必要性は自ずと高くなる。人魔問わず普及しているからこそ容易にやられないようにしておく必要があるのだ。
とはいえ、煉獄竜は実際のところそこまで強いドラゴンではない。下の上、良くて中の下だ。
そのため素材として利用したところで、炎に対して無敵になれるかと言われたら無言で合掌する他ない。
あくまで火属性のダメージを軽減するのであって無効化はできない。気休めと言ってもいい。あればいいな程度の性能だ。
「炎を無効化しようとするなら、それこそマグニスタニアの素材をふんだんに使った重装鎧でもなけりゃ無理な話だ。…つっても、龍帝の素材が世に出回ったことは一度も無いんだが。どっかの王都に生首が保管されてるだけで、遺体は行方不明だしな」
ステラが討ち滅ぼした龍帝マグニスタニア。その遺体は灰都に埋められている。彼の龍が使役していた下僕共の亡骸と共に。それがステラのできるせめてもの手向けだった。
まあマグニスタニアの素材を巡って大変なことになる予感があったのが関係しているが言う必要はないだろう。
しかし、あの龍の素材を使った装備がどれほどの性能なのか気にせずにはいられない。
あの時少しでも剥ぎ取っておくべきだったと、ステラは遅まきながら後悔した。
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