790: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2024/02/17(土) 22:09:47.38 ID:n6H4kuea0
>>789 大正解です。
葉隠「んー、やっぱあの事じゃねぇかなぁ…………つー共通点があるんだべ、俺らはよ」
モナカ「それなの! 『話題刷り込み』!!」
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葉隠浩子「どうだべ? 人との交流関係云々ならウチの息子だって負けちゃいねぇべ!」
西園寺母「なるほど……そんな方達とまでお知り合いなのですか。ですが、所詮は商売人と客。上っ面の関係に過ぎません。所持している品もなるほど確かに価値がありそうな物ばかりで、それをほぼ全て母親の貴方に送っているというのは大した親思いの子ですが、お金で人の心は買えませんよ。……あの人が西園寺家の風習に嫌気がさして家を出て行ってしまったように……」
葉隠浩子「……ん? あんたも旦那の事で苦労したんだべか?」
西園寺母「……もしや、貴方も?」
葉隠浩子「ああ……。自分で言うのもなんだが、これがほんっとうに碌でもない奴でよぉ……!!」
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西園寺「……そうか、康広のお父さんと私のお父さんって……」
葉隠「両方失踪してて行方知らず。しかも俺の親父は多額の借金を残したまま!! なんどぶん殴ってやりてぇと思ったか!!」
モナカ「互いに似たような過去と傷がある……それはきっと、互いに歩み寄る第一歩になる筈なの!!」
新月「ボク達希望の戦士五人が、傷跡を舐め合うように自然と集ったみたいにね」
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西園寺母「……そうですか、そんな事が……」
葉隠浩子「──自分もまともな性格はしてねぇと自負してっけど、少なくとも康広には幸せになってもらいてぇんだべ。それにあの子が『父親』になったら……『家族』って奴を持ったら、きっと最高の人間になってくれる。反面教師って訳じゃねぇけどな、絶対にアイツみたいな親にはならねぇ筈だ」
西園寺母「…………私は、『一緒に行こう』と言ってくれたあの人から差し伸べられた手を払って、西園寺家に残りました。全ては家の為……西園寺家の影響力と権力を末永く保つためです。……ですが、同時にあの子から『父親』という大事な存在を奪ってしまった……。寂しい思いをさせた結果、あの子は自分よりか弱く、暴言や悪辣な言葉を使うようになってしまったんです」
西園寺祖母「……それでも、あなたは『後悔はしていない』とあの時ハッキリ言いましたね? ……それは、ひよこの気持ちも汲んだ上での発言でしたか?」
西園寺母「……………………」
葉隠浩子「……頼む。あの子達が心の底から愛し合ってるのは二人に直接会って、じっくりと話しを聞いてよーく分かった! だから、これ以上あの二人に寂しい思いをさせないでやってくれ!! 大切な存在を奪わないでやってくれ!!」
西園寺母「…………今度は」
西園寺祖母「…………」
西園寺母「今度は、二人も加えた上で話し合いましょう。これから先『どうやって康広くんをひよこの婿として相応しいかを周囲に示す方法』を考えねばなりませんからね」
葉隠浩子「──!! おう! 気に入らねぇ流儀や作法や風習でぶつかり合う事もあっかもしんねぇが、その度にこうやって『話し合い』をして少しずつ少しずつ変えてきゃあ良い! 人間関係ってのはそういうもんだべ!! ……あ、でもあいつの悪癖やら悪いところは手加減無しで矯正してもらってOKだからよろしくな!!」
西園寺祖母「ふぅ……。さて、それではそろそろ昼食にいたしましょうか。これだけ長い時間意見をぶつけ合ったのです、お腹も空いているでしょう」
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葉隠「やった……?」
モナカ「うん、取りあえず付き合う事は認めてくれたみたいなの。あとは葉隠お兄ちゃんの頑張り次第かな」
西園寺「うん……うん! 頑張ろうね、康広!!」
葉隠「お、おう! ……ところであの〜……西園寺家の修行やなんやらってどれ位厳しいんだべ?」
西園寺「んー、ざっと↓1(補正+50)かなー」
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