くーちゃん「しょくぶつさんとおはなししてたらびょういんにつれていかれました」
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283:名無しNIPPER[saga]
2024/02/13(火) 20:14:25.33 ID:RYXcxsNH0
 くーちゃんは、沼に、一歩足を踏み入れます。

冷たく、ぬめっとした感触が伝わり、今にも全身が飲み込まれてしまいそうです。

足もずぶずぶと、深く沈んでゆきます。

きっと、両足を突っ込んでしまえば、しばらくしないうちに、完全にくーちゃんは沈んでしまうでしょう。

一歩、一歩、歩きます。

大楠さんを抱きしめられるところにたどり着けるまで、沈み切るわけにはいきません。

十歩ほど、進んだところで

くーちゃんは思い切り沼を蹴るように前方へと体を放り出し

目の前の大楠さんにガバッと、抱き着きました。

森の香りと、焦げた香りと、海の香りがしました。


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