デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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333: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/04/17(水) 00:18:05.63 ID:X+29elmd0
家禽のとりからボールモン達は全滅してしまった。
別に滅ぼす必要性は全くなかったのだが…
覆水盆に返らず。まあとりからボールモン達を失ったところで、我々に損失は全くない。
なにか変なものを見た、という程度で流していいだろう。

だが、スターモン。
もしもジオグレイモンがキウイモンを見て同じことをしようとしたら、今度こそきちんと止めろよ。
『ウイーッス』

その後も、スターモンとジオグレイモンは派手に暴れまわり、島民デジモンを次々と仕留めていった。
だが派手に暴れまわるあまり、島民たちは大きな戦闘音が鳴っているところから距離を置いて逃げるようになった。
こうなると島民デジモンを滅ぼしきることは難しい。追い回しても逃げ隠れるのだから。

『ツカレテキタッス』
『フゥー…ッ フゥー…ッ』

スターモンとジオグレイモンは、だんだんと疲労が溜まってきている。
いかに戦いながら獲物を捕食しようとも、消化してエネルギーに変えるまでの間には時間がかかる。
筋肉に疲労も溜まってきていることだろう。
スターモン達は高いDPによって爆発的なエネルギー出力ができるものの、スタミナが長続きしないのが弱点だ。

だが、別にいい。
スターモン達のこういう特性も織り込み済みの作戦だ。
スターモン達に期待している真の任務は、島民を仕留めることそのものでなく、「キウイモン捜索」の方なのだから。

これほど派手に大きな音を立てて暴れまわれば、島民デジモン共は家禽のことなど構わずに逃げ隠れることだろう。
ゆえに、キウイモンを捜索するための障害が自分から去ってくれるのだ。

スターモン、島民デジモン共はすっかり怯えて逃げ回っているようだ。そいつらは今は追わなくていい。
隅々まで、島民以外のデジモン…キウイモンや、それ以外の家畜デジモンなどを探せ。

『ワカッタッス デモ 蛮族ドモ滅ボサナクテイーンスカ?』

それはシャンブルモンにやらせる。
貴様らが今やるべきことは、家畜デジモンがシャンブルモンの無差別攻撃の巻き添えにならないように捕獲して集めることだ。

『オッス』

その後、スターモンたちは島を隅々まで探し回った。
だがキウイモンはとうとう見つからなかった。
ここから既に移動させられていたか、既に食われていたのか、あるいは初手の隕石攻撃で押しつぶされて死んだのか。

その代わりに、別の収穫があった。
『パミ〜!』
バクに似た姿をした成長期デジモン、バクモンである。それも4体。
こいつらはおそらくシマユニモンの幼体だ。

こいつらを捕獲して持ち帰れば、あの素早い走行と放電攻撃ができる便利なシマユニモンを我々が手にすることができる。
是非とも持ち帰らない手はない。

グレイモンは、バクモンたちに尻尾のスイングを放って仕留めようとしたが…
それよりも先にスターモンがバクモンたちを網で捕獲した。

…キウイモンの代わりにこいつらを持ち帰れば収穫になるだろう。
ご苦労だった、スターモン、ジオグレイモン。アクセスポイントからこちらへ帰投せよ。

『テゴタエナクテツマンネー… モットツエーヤツトタタカイタカッタゼ』
そうしてスターモンとジオグレイモンは帰投した。


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