デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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327: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/04/15(月) 22:27:52.89 ID:xzsU/RcJ0
ジオグレイモンは、とりからボールモン達を見て、明らかに動揺している。
その眼には、恐怖、憎悪、嫌悪、悲哀、憤怒…
様々な感情が伺える。

どうした!?
どうしたんだジオグレイモン!!!

『アンギャアアア!!オアアアア!!!』

これは…まさか。
ジオグレイモンはショックを受けているのか…!?

ジオグレイモンは単純なバカではない。こいつはこいつなりに物事を考えている。
アグモンだった時代に、親のグレイモンの映像を見せてみたところ、こいつなりに自分の親か親戚であることを察したのだろう、テンションが上がっていた。

勝手な想像だが…
ジオグレイモンは、目の前の弱弱しい家畜どもが、自分と血を分けた兄弟の末裔であることを本能的に察しているのだ。

誇り高き恐獣の、暴力と破壊を極めんとする血統が…
こんな無様な姿に貶められてしまったことを察してしまい、憐れみや嫌悪感などの大量の感情がごちゃまぜになっているのだ。

『アアアァ… アアァアーーーー!!!ゴアアアアア!!!』
ジオグレイモンは凄まじい怒号を発した。
地の底まで響き渡るような、恐ろしい声だ。

『ピ…ピピ…!』
とりからボールモンたちは、ぺたんと尻もちをつき、ぶるぶると震えながら泣いている。
あまりにも恐ろしすぎて、逃げまどうことすらできないようだ。

す…スターモン!
早く回収してやれ。さすがにそいつらが哀れだ。

『アイッサー』
スターモンがそう言ってとりからボールモン達へ駆け寄る前に…

『ガアアアアアウウウーーーーーーーーーーーッ!!!』
ジオグレイモンが、これまでにないほど凄まじいエネルギーを込めた、強大無比な猛火を口から放射した。
大地を薙ぎ払う火炎放射は、牧場を一瞬で火の海に変えた。

『ピイィィイーーーーーッ!!!』
とりからボールモン達は、一匹残らず炎の海に包まれた。


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