デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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257: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/02/29(木) 23:05:07.16 ID:TNwSBUqw0

「…バブンガモン。家族を殺されてつらいだろ」

『アタリマエノ、コト、キクナ…ツラスギルニ、キマッテル』

「だけど今まで、オサオサやグサグサの村の住人達も、信徒デジモン達に殺されてきたんだ。おんなじことを、お前の家族たちもやってたんだよ、バブンガモン」

『…ウ、ウゥ…!』

「バブンガモン、お前はどうなんだ。グサグサを殺したくないんだろ?」

『…ウン…』

「グサグサ、お前だってバブンガモンを殺したくないだろ!」

『…降りかかる火の粉は、払わなくてはならない』

「でもお前を殺したくないって言ってるぞ」

『…ならば殺す理由はないが…』

「…ならもういいじゃねえか、バブンガモン…」

『デモ、オレハ、ダイジナカゾクノ、カタキ、トラナキャ、イケナイ…。ニクイ、オマエタチガ…』

「っ…それは…」

その時。
リーダーがマイクをONにした。
「バブンガモン。お前の家族は生きている」

『エ…』

「前に我々は天使の軍と戦った。その時、天使は信徒を、お前の家族たちを、ある島へ置き去りにしたんだ」

…そういえば、そうだった。
リーダーはドーガモンの力でAAAのデジドローンの偽物を作り、成長期蛮族たちとケンタルモンを騙して、離島へ島流しにしたんだ。
あいつら今どうなってるんだろ。

「もしも、ここですべての戦いを終わりにして…、二度と天使と組まないと誓えるのなら、そいつらと合わせてやる。残った家族と暮らせばいい」

『…イキノコリ、イルノカ』

「そうだ。だが、我々に復讐するというのなら…お前を仕留め、島流しになった信徒達も見捨てる。どうする」

『オ、オレハ、オレハ…!』

バブンガモンは混乱している。

カリアゲがマイクを握った。
「バブンガモン、お前は家族を護りたいんだろ…。戦いたいわけじゃないんだろ?」

『…ウ、ウウゥ、ゥウウ〜〜…!タタカイタク、ナイ…!タタカイタク、ナカッタンダ…!』
バブンガモンは、ぽろぽろと涙を流した。


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