デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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244: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/02/28(水) 00:25:23.44 ID:yoIcpPOF0
…しばらくして、シュリモンが体力を取り戻してから。
ジョギングくらいのペースで進んでいると…

何かが見えてきた。

『はぁ、はぁ…』
ブイモンとデジタマモン。
そして、大きな黒いピーナッツのような形をした物体だ。

ブイモンは地面に座って、険しい表情をしている。
デジタマモンも、地面に座っている。


…ユニモンとシスタモンの姿は、そこになかった。

『…ケン…』
お疲れ、ブイモン。

『…ちくしょう…にげられちまった、ちくしょう…!』

何があったの?

『なんぱつか、デンキをくらわせて、バリアをやぶれたんだけど… ユニモンのやつ、そらとびやがった』

空を…!?

『うちおとそうとおもったけど…とどかなかった』

…追跡失敗か…?
いや、まだだ…
ガッチモン!かつて沼でシャコモンの殻を探したように、周囲からユニモンとシスタモンを検索してくれ!

『やってみる!』

ガッチモンは、一度さっきティンカーモンが出てきたアクセスポイントにデジタルゲートを開き、そこからデジタルワールドに出たらしい。
そして、検索を行った。

『…みつからねえ』

だ、ダメか…!?

『オレのけんさく、じめんから情報をとってくるから… そらとんでるやつはみつけられねえみてーだ』

…。
逃げられた。

『わりい、ケン…。オイラ、しっぱいしちまった…』

その時。
パルタス氏から連絡が来た。

『貴様ら喜べ!上を必死に説得した結果、我がジャスティファイアの最終撃滅部隊…「天地人」の一部に出撃許可が出たぞ!』
ぱ、パルタスさん…。

『さっきのデジタルゲートで待ち伏せすればいいんだな!?』

…その地点はもう過ぎました。
シスタモンには逃げられてしまいました。

『…逃げ延びさせてしまったか。確実に仕留めておきたかったな』

…。
我々は、できることを全てやったはずだ。
ベストを尽くしたはずだ。

二足歩行のフレイドラモンでは追い付けない猛スピードのユニモンに、引き離されそうになった時…
奇跡のような出来事が起きて、ブイモンはライドラモンとなった。

四足歩行になり、飛び道具を獲得した。
この状況で最も欲しい形質を手に入れた…それは間違いない。

だが、それでも尚。
我々が起こした奇跡を…
ユニモンとシスタモンが積み重ねてきた力が、上回ったのだ。


『ジョーカーたった一枚が舞い込んだだけでは、ゲームには勝てない』…。
AAAがかつて言った言葉が、身に染みて理解できた。


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