デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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241: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/02/28(水) 00:13:35.14 ID:yoIcpPOF0
ライドラモンは、二撃目の放電を浴びせようとするが…

『ダメ!ユニモンは、ワタシが!マモる!』
そう言い、シスタモンは杖を構えると…
自身とユニモンを光の膜で覆った。

ってか、ほんとにユニモンって名前で合ってたんだ。
AAAとネーミングセンスが一致したみたいで気色悪いけどまあいいや。

『くらええ!』
ライドラモンは、再度放電攻撃を放つが…
シスタモンが張った光の膜が、電撃攻撃を弾いた。

ば…バリアか!
シスタモンのやつ、戦闘能力がなさそうだと思ってたら、防護に特化していたのか。

しかし、成熟期相当のデジクロス体の放電攻撃を弾くとは、かなりの耐久性能だ。
成長期にしてはかなりやるな、あいつ…。
ティンカーモンもああいうことはできるんだろうか。

そうしていると…
突如、デジドローンが映している映像がガタついた。
『ぜはっ、ぜはっ…も、もうだめ、はしれない…』
シュリモンの声だ。

デジドローンの映像が揺れ、ライドラモンたちからどんどん引き離されていく。
どうやら全力疾走し続けていたシュリモンの体力の限界が来てバテたようだ。
シュリモンは立ち止まって、ぜぇはぁと荒い呼吸をした。

…バテはしたが、シュリモンは決してフィジカルが弱いデジモンというわけではない。
我々のサーバーのシステムが、先日の侵攻で破壊されてしまい復旧中であるため、まだシュリモンの筋肉のデータを解析したりはできていないが…
おそらくシュリモンの筋肉は、ほとんどが『白筋』だと推測される。

筋肉には、赤筋と白筋の二種類がある。
赤筋は、ミオグロビンという酸素を蓄えるタンパク質を大量に含んでいるため、長時間力を発揮するスタミナがある。
しかし血中の栄養素を分解してエネルギーを得るのが若干遅いため、瞬発力やパワーは劣る。

一方で白筋は、ミオグロビンがほぼ無いが、パルブアルブミンというたんぱく質がある。
これは血中の糖分を分解することで、瞬時に大量のエネルギーを生成できる。
だから瞬発力やパワーはあるが、スタミナが劣る。

馬などの長時間走り続けることが得意な動物は、筋肉のほとんどが赤筋だという。


シュリモンがバテるのが早かったのは…
瞬発的な戦闘能力に特化しているが故のトレードオフといえるだろう。


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