デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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151: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/02/23(金) 00:02:09.48 ID:Jk9MsKze0
『つまり… 信徒という集団は今や我々の敵だが、唯一バブンガモンだけは信用できる』

「敵のスパイになっている可能性はないのか?」

『無い。一度それを疑ったこともあった。バブンガモンにニセの情報を本当らしく伝えて、信徒達の待ち伏せをしたが… 罠は不発だった。バブンガモンがAAA達に情報を漏らさなかったからだ』

「なるほど」

『そういうことだ。もし信徒を滅ぼすのなら、バブンガモンと…その親のプレイリモンだけは手を出さないでくれ』

「…」

『どうした』

「我々は、信徒達が集会をしているときに、そのど真ん中に大きな火球を落として一気に全滅させるつもりだ。一体一体倒していくわけではない」

『…!?そんなことができるのか!?シェイドラモンに!?』

「シェイドラモンだけでなく、オレ達セキュリティチームのデジモンの仲間の力を集めて行うんだ」

『…それでは…』

「…トータモンやカメモンが巻き込まれない範囲に落とすようにしてある。だが、そのバブンガモンという奴は、今更個別で攻撃範囲から助けることは難しい」

『トータモン?カメモン?誰だそれは』

「こいつらだ」
リーダーはそれら二種のデジモンの姿を、デジドローンのプロジェクターで投影した。

『…カチカチとノシノシか。こいつらはオサオサの大事な家族だ。助けてくれるのは助かる。だが…バブンガモンが…』

「…すまない。もう間に合わない。バブンガモン個人に伝えて『一人だけ逃げろ』と伝えたら、信徒全員に逃げろと言う可能性がある」

『…間違いなくそうするだろう。何に支配されようと、信徒たちはバブンガモンの家族だ。家族を皆殺しにすると伝えられて、怒らない者などいない』

「…」

『…』

「…許してくれるか、オレ達を」

『…バブンガモンは良い奴だった。狩ったニクをくれたこともあった。一緒に踊って歌ったこともあった』

「…」

『…だが、バブンガモン一人を助けるために、信徒全員を殺せるチャンスを捨てるわけにはいかない。やってくれ』

そう言うスティングモンの声は…
とても辛そうだった。


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