【ブルアカ】ユウカ「悲しみも怒りも、全て因数分解してやるわ」
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5:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:30:54.00 ID:SeHl48li0
「…二度は、ありませんから」

「うん、次からはユウカの許可を取り付けてから買うよ」

「…そもそも買わないでください!」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:32:13.80 ID:SeHl48li0
…前に別の子がシャーレの当番の仕事をしているところに出くわしたことがある。和気あいあいとしていて、楽しそうで、仕事の手際は私よりも遅かったけど…正直、羨ましかった。

…私もあの子のように、素直に先生に甘えればいいのだろうか?
怒ったりするのを我慢して、ただただ先生に気に入ってもらえるようにアピールするべき?でもそんな無責任なことは先生のためにならない。こうして叱るのが、回り回って先生のためになる。それをわかってるから、先生だって、私のことを拒まないのだろう。私がちゃんとし続けていれば、いつかは私のことを、その分だけたくさん信頼してくれる。私はただ、私ができることをしていて、それが理由で優劣をつけるなんて先生はしないはず。先生は、私のことを理解してくれて

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:33:40.98 ID:SeHl48li0
「…今日は様子が少し変だけど、もしかして、疲れてる?」

「…だとしたら、先生のせいですね」

「うっ」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:35:11.78 ID:SeHl48li0
「…ユウカ?」

先生の心底驚いているような声に、私は思わず、顔を背けた。
黙り込む私に、先生は、愕然とした声色で呟いた。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:36:30.38 ID:SeHl48li0
先生が、自分の頭をガシガシと乱暴にかいて、「…そう思わせてしまったのなら、ごめん」と、申し訳無さそうに言った。

「いいんです、こういうの、慣れっこですから。だって憎まれ役って、わたしの、いつもの役割じゃないですか?」

胸糞悪い。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:37:44.47 ID:SeHl48li0
今、私の頭は、醜い本音に支配されていて、先生が私を好きでいてくれていることがとても嬉しい…すごく、嬉しい。でも、同時に、先生のことが何よりも恨めしかった。だって…。

「…他の生徒の子よりも?」

冷たい声で、私はさらに問い詰めた。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:39:27.61 ID:SeHl48li0
先生が押し黙る。
胃がきゅっと縮んで、心臓が早鐘のように鳴っていた。息が苦しい。嫌われてしまわないか、不安を抱いた。
先生が絞り出すように、つぶやいた。

「ご、めん…」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:41:05.83 ID:SeHl48li0
「…私も」

声がかすれていた。
心臓が高鳴っている。感情のタガが外れている。頭が馬鹿になっていた。でも、たまのワガママくらい、先生にきいてほしかった。もっと、私に、かまってほしかった。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:42:04.65 ID:SeHl48li0
自分の言ったことが信じられなくて、先生と、目が合って、みっともないくらいに、自分の顔が火照るのがわかった。俯いて、指先が震えているのが、触れている先生の手に伝わってしまっていることが、恥ずかしかった。もう後戻りできないと思って、怖くなった。

「ユウカ…」

先生の、とびきり優しい声に、心臓が破裂しそうになった。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:43:24.09 ID:SeHl48li0
私は、口を何度も、開けしめした。

「…あっ、そう、そうなんですか?」

声が裏返っていた。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2023/12/31(日) 22:45:06.79 ID:SeHl48li0
「…あ、待って」

先生が慌ててハンカチを取り出しながら、そっと、私の腕を手にとった。

「…擦りすぎるとよくない」
以下略 AAS



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