日向「安価とコンマで依頼を解決する」最原「その10! これで終わりだ!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/12/27(水) 22:05:05.70 ID:bKzrSSxV0
日向「絶対にNOだ!! ……お前ならこの相談教室の決まりは当然知ってるよな? 『依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある』……世界を守る為にお前を殺せだぁ!? ふっざけんじゃねぇ! お前は今、全世界の人間を『お前を殺した殺人者』にしようとしたんだぞ!!」
江ノ島「……じゃあどうしろっていうの? 私様が私様でいられるのももう限界……もうすぐ「終わり」の時が来て、私様は身も心も「超高校級の絶望」になる……。そうなったらまた全世界に絶望が振りまかれる。他ならぬ私様と「神様」って奴と「人の願い」って奴によって……それは、もうどうしようもないことなんだよ」
日向「それでもNOだ! お前が繰り返して来た絶望の世界っていうのは、きっと今、この時のためにあったんだ!! 奇跡中の奇跡を起こすためにあったんだよ!! それを……降って湧いたような奇跡を手放そうとしてんじゃねぇ! お前はまだまだ生きたい筈だ!! 死にたくなんて無いはずだ!! 恋人だって作りたいし、家族だって欲しいし、みんなと一緒に「未来」って奴を掴みたいはずだ!!」
江ノ島「……………………さいよ」
日向「だったらそれはダメだ! そんな終わり方、俺は絶対に認めな──「黙りなさいよこの馬鹿!!」!!?」
……ようやく、ようやく俺は「江ノ島盾子」の本音を聞けた気がした。
江ノ島「1兆回を越えるほど、私様は全世界を絶望に突き落としてきた!! 何度も何度も色んな形で蘇って、その度にみんなを絶望に陥れて、最後には敗北してきた! もう沢山なんだよ!! もう希望も絶望も未来も嫌なんだよ!!! ……お願い、お願いします。これが本当に最後のチャンスなの……。自殺未遂なんて真似をして、日向先輩が勇者として完全に成長するまで時間を稼いで……それでやっと巡ってきた機会なの……だから──!!」
「…………分った」俺はそう言って頷いた。江ノ島は、江ノ島盾子という「ただの女の子」は、心底ホッとしたような顔をしていた。
日向「お前の依頼を受けるよ。……ただし『お前が思ってもみなかった方法で』な!!」
江ノ島「……? 日向先輩。あんた、何をする気……?」
俺は真宮寺特製の呪符を取りだして「あの世界」にいる「モノクマ王」と連絡を取る。
モノクマ王『はいはーい♪ そろそろだと思ってたよ日向くん。……で? 覚悟は決まった?』
日向「ああ……「江ノ島盾子を救いたい」……「彼女が生きている事前提で」な。……どうすれば良いか教えてくれ。お前がお前の世界とこの世界を何度も行き来してきたのだって、それ相応の理由があるんだろ? それはきっと……「江ノ島盾子」って女の子を助けるためじゃないのか?」
モノクマ王『んー。まぁ正解にしといてあげようかな♪ そんじゃ、まずは『星の果実』……Mって書かれたトマトを食べてみて?』
俺は魔法で異空間に仕舞ってあった『星の果実』を取りだして、何の躊躇も無く全部食べた。
モノクマ王『ん、OKです! これで君は『竜の勇者』で『超魔導士』で『星の戦士』になりました!! いやー、設定盛りすぎだよね!! 一つでも世界を救えるぐらい偉大な存在なのにそれに三つもなっちゃったんだから!!』
日向「御託は良い。……それで、次は──!!?」
俺が言葉を紡ぎ終える前に、その「異変」は起った……。正確には起っているのを「感じた」……なんだこりゃ……! まるで超巨大なブラックホールみたいな……!! 俺はモノクマ王との通信を保ったまま、屋上へと向かう。
〜〜〜〜希望ヶ峰学園の屋上〜〜〜
希望ヶ峰学園の屋上……その真上に、黒くて禍々しい巨大な『穴』が開いていた……あれは一体……!!
モノクマ王『廃棄孔』又の名を『エンド・オブ・ザ・ワールド』……そこの中心に、この世界を創った創世神がいるよ。『チーム・ダンガンロンパ』……神としての名前が──「んなことどうでも良いって言ってるだろ!? どうすればアソコの中に行ける!? 俺の直感なんだけど、ただ飛んでいくだけじゃダメだよな!?」もう、気が早いなぁ……。君、女性とのエッチでも気が早い方? あまり焦ると意中の女の子に嫌われちゃうよ? ……『星の奇跡(ワープスター)』を呼んでみて? 今の君ならそれが出来る筈だからさ』
俺は手を空中に掲げて「来い! ワープスター!!」と叫ぶ。すると、どこからともなくとても綺麗な五角形の星(☆)が、俺の前に現われた。
モノクマ王『その気になれば過去や未来にも「ワープ」する事が出来る「神造兵器」の一つ……。それさえあればあの空間の中にだって行けるはずだよ!! あ、ゴイくんを呼んで竜装合体するのも忘れないでね? じゃないと孔に突っ込んだ瞬間瘴気で死ぬから』
日向「ああ……。来てくれ! ゴイ!!」
ゴイはいつもの調子で「クールゥウ!!」と俺の声に反応して現われると、俺の中へと入って来た。
星の戦士・超魔導竜騎士・勇者日向「……これで良いか?」
モノクマ『うん! あとはあの中の中心部にいる『チーム・ダンガンロンパ』をぶっ殺せば……「この世界は君の物になる」……人を止める覚悟は? 神様になる用意は?? もうやるべき事は全部済ませた???』
江ノ島「はぁ……はぁ……だ、ダメっ!!」
江ノ島が凄い勢いで俺に飛びつき、そうはさせないとばかりに俺の事をギュゥウウウウウウウウウウウウッッと抱きしめる。……こんな時でも「江ノ島ってスタイル抜群だよなぁ……」って考えちまう俺は本当にこの一年で毒されちまったな。
江ノ島「あ、相手は創世神なんだよ!? 世界を何度も何度もぶっ壊して、終わらせて、当然の様にまた1から始められる様な奴なんだよ!!? 勝てるわけないでしょ!!!?」
日向「……そっか、なら尚更俺はそいつを倒しに行かなくちゃいけない」
江ノ島「なんで!!?」
日向「……お前が必死になって足掻いて創ってくれたこの数年間を無駄にするわけにはいかないから。お前を散々扱き使ったクソ野郎を一発ぶん殴らないと気がすまないから。そして──」
日向「俺が……『日向創だから』だ!!
俺は躊躇無くワープスターに乗ると、そのまま『廃棄孔』と呼ばれる孔へとかっとんでいった──
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