日向「安価とコンマで依頼を解決する」苗木「その9だよ!」
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5: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/12/12(火) 00:00:18.87 ID:r5STDcao0



〜〜〜超高校級の探偵事務所(79期)の研究教室〜〜〜



日向「分かりやすく、結論から言ってくれ。前の『依頼』の時はそうしてくれたじゃないか。お前は何に悩んでるんだ?」

最原「…………」

俺はその日、最原に呼び出されて彼の研究教室までやって来ていた。……彼の表情は暗い。前の『依頼』の時とは比べ物にならないぐらいの暗さだ。……一体何があったって言うんだ?


最原「……僕を……」

日向「ん?」

最原「僕を……左右田先輩みたいに強くしてください!!」

そう言って、彼は頭を深く下げてきた。……ええ……? 何だ? 一体何がどうして左右田みたいになりたいんだ? ドSか? 実はお前もドSだったりするのか?(棚上げ)


最原「……苗木先輩妹さんの事件の時から、僕ずっと考えてたんです。……ああ、僕って本当に弱い人間なんだなって」

日向「……それは、どういう意味でだ?」

最原「……全面的な意味ですよ。肉体的にも精神的にも心の強さって奴的にも……僕は弱い。赤松さんとギャル松さんの取っ組み合いだって止められなかったし、もしあの時苗木先輩の立場に僕がいたとして、暴走族達の前に姿は現せなかった。きっと協力してくれそうな先輩達や警察に片っ端から電話をして、廃工場の外でガタガタ震えてただけだと思います」

……そんな事を言う最原を見ていて、俺はある人物を思いだした。まだ一年生だった頃の不二咲……正確には苗木に本気で惚れる前の不二咲だ。あの頃のアイツは「弱い自分」って奴がコンプレックスで女装をしていて「少しでも男らしく……恰好良くなりたいんです!!」って毎日の様に言ってたっけ。


最原「失礼ながら、左右田先輩も僕と同じような感じだと思ってたんですけど……。あの人は僕とは全然違いました。心の底から好きになった人の為に全力で毎日を生きて、自分に出来そうなことは全部やってやってやりまくって、たった一年未満で見違えるぐらいに……いや実際に写真で見ると「嘘でしょ?」ってぐらいに大きく成長しました。彼は元から強い人間だったんです」

あー、分る。一年前の俺をここに連れて来て「コイツが未来の左右田だ」って紹介しても多分第一声で「……嘘だろ?」って呟いちまうだろう。──でもな、最原。最初から強かったってのは大きな間違いだぞ。


最原「僕もそうなりたい……。いや、そうならなくちゃいけないんです。僕は超高校級の探偵……色んな人から恨みを買う才能の持ち主です……。なのに霧切先輩みたいな護身術は愚か、自分を守る術さえ今の僕にはない……。きっと赤松さんを人質に取られたら、恐怖と不安と絶望で何も出来なくなってしまうと思うんです」

日向「…………」

最原「今のトレーニングじゃ足りない……! もっともっと強くなって、せめて赤松さん一人ぐらいは僕が──!!」

日向「最原」

最原「?」

日向「↓3」

↓3までの安価を混ぜて、>>1が上手い具合に纏めます。



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