小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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62: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:47:38.52 ID:loDylRht0
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手鞠沢高校 屋上

ウルル「ダメなん?」

ウタ「うん」

ウルル「うーたん、すごい人の目気にしてるじゃん。軽音部室前の怪とか呼ばれてたの、嫌っしょ」

ウタ「それは、ものすごく」

ウルル「今の時間が傷ついてる感じもないから、大丈夫だって。うーたん、アカペラ部に入部する運命だったんよ」

ウタ「ねぇ、ウルルちゃん」

ウルル「なに?」

ウタ「何回も繰り返してるけど、アカペラは良くなった?」

ウルル「……」

ウタ「……」

ウルル「全然。アイリさんの言う通りだわ」

ウタ「何度繰り返しても、きっと次の冬のアカペラ部の方がきっと上手だよ」

ウルル「それは、うん。わかってる」

ウタ「今ね、ぜんぜん上手くいかない。私が変なことしてないから」

ウルル「そっかー」

ウタ「変な私を誘ってくれた部長じゃないから」

ウルル「……」

ウタ「違う時に、目の前で奇行してた私を、それでも、ムスブちゃんは一緒に歌おうと誘ってくれた」

ウルル「自分で言わんでも」

ウタ「私は恥ずかしいことは嫌だし、失敗したくないし、傷つきたくないよ。でも」

ウルル「……」

ウタ「それも、大切なことだから。それもまぎれもなく自分だから。そんな自分でもいいかな、ってやっと思えたから」

ウルル「うーたん……」

ウタ「ウルルちゃんは、どうかな」



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