小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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48: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:29:08.90 ID:loDylRht0
33 #2

手鞠沢高校 アカペラ部室前

アカペラ部室の前まで来たはいいけれど、緊張してきた。

よく考えたら、こっちは知ってるけど向こうは初対面なのだ。

しかも、あのウワサ通りの変人ということすら知らない。

ウタ「はぁ……ふー……」

呼吸を整えていたら。

ウタ「あ……」

ピッチパイプの音が聴こえた。変な笛じゃないのは、ずっと前から知ってる。

ムスブ「〜〜♪」

アカペラ部室の扉に近づいて、耳を傾ける。

アイリ「わん、つー、わんつーすりー」

部長とレイレイ先輩と、ムスブちゃんのアカペラが聴こえる。

最初に聴いた時も思った、歌がうまいし3人しかいないのに音に厚みがある。

こんなにキレイだったんだ。

部長もレイレイ先輩も、ムスブちゃんも上手。

そして、楽しそう。

この時なら、ムスブちゃんと先輩達はお互いをそんなに知らないはずなのに。

ウタ「……いいなぁ」

今なら、もっとキラキラした場所を選べるかもしれないけど。

私のいたい場所は……きっと……。

ムスブ「ねぇ、アンタ」

ウタ「ひゃい!いつの間に!」

ムスブ「そんなところいないで、入りなさいよ」

ウタ「え?」

ムスブ「そんな羨ましそうな顔して、放っておくのは気持ち悪いから」

ウタ「……」

ムスブ「どうすんの?」

ウタ「お、お邪魔します」

ムスブ「部長、見学者でしたよ」



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