小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
1- 20
35: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:14:06.83 ID:loDylRht0
レイレイ「記憶が戻っても、カギを忘れたフリをしてくれてたんだ」

ウタ「いえ、その日は絶対に持って行かないです。持ってるとそのイベントをとっさに避けてしまいそうなので」

レイレイ「大胆なのか弱気なのか判断しかねるなぁ」

ウタ「その、言いたいことはですね、えっと、そういうことも必要なんです」

レイレイ「そういうこと?」

ウタ「タイムリープで記憶が戻ってないことを自覚してなくて、カギを忘れない時もあったんです」

レイレイ「そうなの?その時は、自分の記憶は戻ってなかったのかな」

ウタ「私にとって不安だし、緊張することですけど、なかったら……」

レイレイ「大きく未来が変わった、とか」

ウタ「大きな変化じゃないんですけど、レイレイ先輩と距離を感じて」

レイレイ「そうかもね。ウタのことを知ってるようで知らないから」

ウタ「だから、その、私が言うのもおこがましいのは承知なんですけど。その……」

レイレイ「言ってみて」

ウタ「相手に変に思われたり、ちょっと傷つけちゃったり、そういうことも、必要なんです。アカペラには、特に」

レイレイ「……」

ウタ「いえ!その、相手を傷つけて快楽を得ているサディスティックな趣味があるというわけではなく!私はそんなこと一つもしたくないですけど、きっと必要なことで」

レイレイ「ウタは、すごいね」

ウタ「え?」

レイレイ「1回目のウタなら、きっとそんなことは言わない。それでも、きっと未来のどこかで言える日が来ると思う」

ウタ「……」

レイレイ「ウタと違って、私は止まったまま。何度繰り返しても、停滞してる」

ウタ「私は、レイレイ先輩に変わって欲しくないです」

レイレイ「……ありがとう、ウタ」

ウタ「部長に、聞いていいですか。タイムリープのこと。レイレイ先輩は聞きづらいと思うので」

レイレイ「……わかった。ディナーの時にしよう」

ウタ「話芸が苦手なので、直接的に聞いてしまうことになると思いますが」

レイレイ「そこは練習しようか」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
67Res/80.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice