小牧嬉歌「間違ってたらアレなんだけど……何回目、なの?」
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32: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2023/12/05(火) 20:11:50.43 ID:loDylRht0
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手鞠沢高校 屋上

ウタ「部長、ですか……?」

レイレイ「そう」

ウタ「うーん……何度目でもいつも同じような」

レイレイ「ウタは、アイリが考えてることわかる?」

ウタ「いえ、まったく。生物としてのステージが違うので」

レイレイ「私にもわからない。本当は、何を思ってるのか」

ウタ「……レイレイ先輩も、ですか?」

レイレイ「そう。私が一方的に好きなだけだから」

ウタ「そうなんですか?」

レイレイ「うん。同じ行動同じ言葉でも、本心はわからない」

ウタ「自分で言うのも難ですが、こんなやつを何度も何度も同じ方法で誘うのは苦行では」

レイレイ「苦行ではないかな。アイリは、楽しんでやってるよ」

ウタ「それはそれで……」

レイレイ「この春、アイリは本当に楽しそうなんだ。面白くて一生懸命な後輩が入ってきて、自分のアカペラバンドを組めた。ウタ、聞いたことない?」

ウタ「何を、ですか」

レイレイ「アイリが、時間が止まることや永遠にこの時間が続くことを願っていること」

ウタ「えっと、聞いたことがあるような。すみません、結構な回数を繰り返してるので」

レイレイ「私はアイリの言うことはほとんど覚えたよ」

ウタ「何度も聞けば覚えてるので、そんなに聞いてないと思います」

レイレイ「私は毎回聞くよ」

ウタ「なんで、ちょっと自慢そうなんだろう……」

レイレイ「アイリがこのループを望むのなら、私も同じことを望む」

ウタ「……あれ?」



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