日向「安価とコンマで依頼を解決する」左右田「その8だ!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/12/11(月) 23:17:39.44 ID:NgUM0z2L0
菜摘「い、良いんですか……? きっと希望ヶ峰学園を退学になっちゃいますよ……?」
葉隠「ああ……」
菜摘「わ、私は外見は兎も角中身はクズな女なんですよ? 数え切れない位沢山の男に抱かれたし、希望ヶ峰学園の予備学科に通っている時は家の力を使って気に入らない娘を徹底的に虐めてたようなクズなんですよ……?」
葉隠「そんなら俺だって同じだべ! 希望ヶ峰学園に入るまでは自分以外(母ちゃんを除く)はどうでも良い、金さえありゃ世の中何とでもなると思ってるクズだったし、みんなに大切な事を教えて貰っても最後にゃ自分本位でなんでもかんでも考えて卑怯な事や危ねぇ事に躊躇無く手を出すような男だった! けど……けど!!」
日向(葉隠…………)
ああ、こいつもきっと『成長』してるんだ。成長したんだ。左右田みたいに、苗木みたいに、今よりホンの少しでも。前へ前へと進んでいく。
葉隠「そんな俺っちが初めて「ああ、俺っちより優先してやりてぇな」って思えた女が自分の子供を孕んでくれた! 俺を少しでもクズじゃなくしてくれたんだ!! だからどうか頼む────菜摘っち! 俺っちと!! 結婚して下さい!!!」
菜摘は眼からポロポロと涙をこぼしながら「はい……はい!」と何度も何度も頷いた。……やれやれ、これで一軒解決だな。俺が二人に悟られないように静かに病室を出ると、すぐ側の廊下には九頭龍が立っていた。
九頭龍「…………」
日向「と、いう事らしい。前までの葉隠なら兎も角、今の葉隠なら心配要らないんじゃないか?」
九頭龍「うるせぇ、俺と菜摘(アイツ)はもう赤の他人だって何度も言っただろうが……ただよ」
日向「ただ、なんだ?」
九頭龍「葉隠の借金の多さをクズさ加減からして、まだまだ心配事は付きねぇ。……きっと俺はその度にテメェに『相談』しに行くぞ。それでも良いか?」
日向「勿論良いさ、ドンと来いだ」
九頭龍「……たっく、底抜けにお人好しだな、テメェもよ」
こうして、九頭龍からの『相談』は考え得る限りの大団円で幕を閉じた。……人は成長出来る。希望が絶望に負けないように、正義が悪に負けないように、まともだってクズには負けない。……今後の二人の人生が「まとも」な物になって行く事を、俺は心の中で祈った。
九頭龍冬彦の依頼をクリアしました! 「九頭龍に助けを求める」の難易度が下がりました!!
九頭龍は知っての通り、超高校級の極道です。裏社会に色々と通じているので「そっちの道を通らなければ達成出来ない依頼」が来た時などに頼ってみましょう。
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