日向「安価とコンマで依頼を解決する」左右田「その8だ!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/12/10(日) 22:20:24.72 ID:1sVhsFi+0
苗木誠は一歩ずつ一歩ずつ彼女達五人の元に歩み寄る。それを見ているのは、日向創と沈み行く夕日だけだ。──そして、ある一人の女性の前に立つと苗木誠はこう言った。
苗木「朝日奈葵さん……。ボクの、ボクの恋人になって下さい!!」
返事は無かった。口元を両手で押さえて「ウソ……」という震え声が朝日奈の口から漏れる。
朝日奈「あ、アタシガサツだよ? 家事には自信が付いたけど、スポーツ大好きだし、大食らいだしドーナッツが異常なくらい好きだし、バカだし天然だし、その……な、苗木が満足出来る様な事をしてあげられる自信も無いよ!? ……アタシで、本当に良いの?」
苗木「うん。他の誰でも無い、朝日奈さんが良いんだ。朝日奈さんが……ボクは葵が好きなんだ! 君にずっとずっと側にいて欲しいって思ったんだ!!」
その言霊は、一人の少女の涙腺を良い意味で粉々に打ち砕いた。「うわぁあああああああああああああん!!」と大泣きしながら、朝日奈は苗木を抱きしめる。苗木も優しくそれに応えた。
朝日奈「ヒック……あ、アタシ本当は怖くて……! だってみんな美人だし可愛いし仕事は出来るし……。エッグ……! な、苗木に選んで貰えるか不安で不安で……」
苗木「うん……大丈夫だよ。ボクは葵を選んだ、それは間違いようのない真実だ。これからは恋人同士として、いっしょに希望に溢れた未来を創っていこう」
朝日奈は「うん……うん!」と泣きながら頷く。……こうして、苗木のハーレム生活(仮)は終わりを告げた。彼はたった一人の女性を──朝日奈葵という恋人を選んだんだから。
……これは後日談になるが、なんで朝日奈を選んだのか苗木に詳しく聞いてみたところ↓1〜3だからだという。
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