日向「安価とコンマで依頼を解決する」茶柱「その7です!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/12/02(土) 15:03:58.57 ID:6x/Q85x70
>>818
それでは花村が『デスマッチ』に参加する理由にはちょい足りないと思うのでこうします。
花村「あの包丁と砥石はただの包丁と砥石じゃない……。僕のお母ちゃんの料理を食べて『本当に美味かった』って言ってくれた元超高校級の『研ぎ師』がプレゼントしてくれたウチの家宝なんだよ!! 全部で合わせて500万はするらしいんだけど値段の問題じゃないんだ……。お母ちゃんが僕に『お守り代わりに』って持たせてくれた本当に大切な物なんだよ!!」
そうか……。こいつは変態なだけじゃなくて、とっても家族思いで母親思いな奴だったな……。そのお母さんからプレゼントされたっていう包丁と砥石が奪われたって言うんじゃ参加する他ないか……。
日向「……事情は分った。お前の腕なら問題無く優勝できると思うけど……幾つかやって起きたいことがある」
花村「な、なに?」
日向「まず、そのデスマッチまでに俺の料理の腕を限界まで上げてくれ。最低でも超高校級の料理人であるお前のサポートが出来るようにならなきゃ話にならない。ただ出て足を引っ張りました──じゃ本末転倒だからな」
花村「わ、分ったよ。それでもう一つは……?」
日向「本当の意味で『正攻法』を打っておくのさ。さぁとっとと行こう、暫くの間、忙しくなりそうだからな……」
──こうして俺は、約十日間の間花村と東条の『料理修業』を受けた。
花村「キャベツの千切り遅いよ! それと卵が一つ割れて白身と黄身が混ざっちゃってる!! ここ注意して!! 女性の服を脱がすみたいに慌てず慎重に!!」
東条「……ダメね、このメレンゲじゃあ最高の料理は作れないわ。もっと泡がもったりしてくるタイミングを見極めて」
花村「もっと効率を考えるんだ! 行き当たりばったりじゃなくて頭の中で「少し先の未来の自分のやっていること、やるべき事」を意識して作業の順番を考えて!!」
希望ヶ峰学園きっての料理上手な二人に暇さえあれば特訓を付けてもらい、俺の料理の腕は↓1(最低保障80 補正+30(ただし、95を越えることは無い)までに急成長した。……そして、運命の日。
〜〜〜料理デスマッチ会場〜〜〜
黒服の男達に目隠しと耳栓をされて連れてこられたその会場には、予想通り仮面で顔を隠した大勢の観客と、神妙な面持ちで席に座る料理人達がいた。……セレスの参加している裏・ギャンブル大会以上にゲスな臭いがする気がする。……こんな催しが、俺達の世界に本当にあったていうのか……。
司会の男『それではこれより、第○○回『料理デスマッチ』を開催いたします! 会場の皆様、どうか大きな拍手で料理人達をお迎えください!!」
ワァアアアッ──!! と沸き立つ会場に反して、料理人達の顔持ちは全員暗い。……きっと全員が全員「大切な人や物」を人質に取られているんだろう。
司会の男『今回のデスマッチに参加した料理人は8ペア……つまり三回勝てば晴れて優勝! 賞金○○○万円とトロフィーの栄誉が与えられます!!」
賞金なんてどうでも良い、兎に角俺と花村で勝ち上がってなるべく──!!
司会の男『では早速一回戦を始めましょう!! 栄えある第○○回『料理デスマッチ』優勝者にして「超高校級の料理人」『花村輝々』選手!! そしてそのパートナーを務めます『IZURU』選手です!!」
俺と花村は、観客と司会者にペコリと下げたくも無い頭を下げる。……ああ腹が立つ、こんな奴らに俺の友達の大切な物が弄ばれようとしているだなんて──!!
司会の男『そして対戦相手は↓2選手とそのペア↓3○○選手です! そして今回の料理のテーマは↓4!! それでは張り切っていきましょう──料理デスマッチ……開始ィ!!』(最大保証90 高コンマ程腕が立つ料理人)
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