日向「安価とコンマで依頼を解決する」茶柱「その7です!!」
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105: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/11/25(土) 16:50:58.05 ID:o87WR7f00
コンマ18 ガチガチの理性(左右田くん……強くなりましたね……)


左右田「……出るぞ」

西園寺「えっ!?」

左右田「良いから今すぐ風呂から出るぞ! 早く!!」ガシィッ!

西園寺「ちょ、ちょっとお兄!?」

明らかにキレている左右田に、西園寺は本気で戸惑う。何でこんなに彼が怒っているのか全く理解出来ない。何で左右田は──


左右田「……見せたくねぇ」

西園寺「え?」

左右田「お前馬鹿か!? ここは混浴温水プールなんだぞ!!? 俺達以外の客が入って来るかもしんねぇんだぞ!! 他の男にお前の裸を見られちまうかもしんねぇんだぞ!!? お前そこんとこ分かってるか!?」

西園寺「そ、それは……その……えっと……お兄もしかして凄く怒ってる?」

左右田「……ああ、怒ってるよ。キレてるよ。嫉妬してるよ。俺以外の男にお前のそんな姿を見られるかもしれないっつー可能性を自分で生み出しちまったお前にな!!」

左右田は声を荒げつつ、西園寺の事をギュッと強く抱きしめる。その裸体が、少しでも他の誰かに見られないように。


西園寺「ご、ごめんなさ……」

左右田「……帰ったらケツ叩き100回」

西園寺「……へ?」

左右田「俺の心を散々かき乱して、公共の場で非常識なことをやろうとしやがったお前には罰が……オシオキが必要だろ。……俺がそれをやってやる。ちゃんと反省して、心の底から「ごめんなさい」出来るまでケツをぶっ叩いてやっかんな!!」

西園寺「!! ……ふ、ふーん……それが目的なんじゃないのー……って言いたい所だけど、今回の「これ」は確実に私が非常識だったよね……本当にごめんなさい。お兄と最近全然会えてないから寂しくて、少しでも気を引きたくてその……」

左右田「……俺こそゴメン。お前をほったらかしにして、寂しい思いさせた。これからはちゃんと考えて行動するよ。デートも定期的にしよう。……それで良いだろ?」

西園寺「……うん。本当にありがとね、左右田お兄」

そう言って、二人は混浴温水プールから出て行った。……それを忍者の様に影から見つめる少女が一人。


七海(日向たいちょー、結果論ですが作戦は上手く行ったようです。「人払いをしてるからある程度過激な水着を着ても良いよ」って秘密裏に西園寺さんに伝えたのが裏目に出たかと思いましたが左右田くんが表にひっくり返してくれました!! ちょっと嫉妬しちゃうぐらい二人は愛し合ってます! 私も日向くんとそういう仲になりたいのですが如何でしょうか……。あとでゲームセンター巡りに何十時間でも付き合うから勘弁してくれ? もー、しょうがないなぁ)



〜〜〜そして、数日後・超高校級の相談窓口の研究教室〜〜〜


西園寺「それでねそれでね、お兄ったらその後も私の手を繋いで恋人アピールしてきたり、他の男が私の事をジーッと見てきたらジロリと睨み返したりー……もう本当に困っちゃうよねー! どれだけ私の事が好きなんだっての!!」

日向「そっかー」

俺は西園寺から「事後報告」と言う名の「惚気」を受けていた。いやもう一時間以上経つんだが? 一体俺はいつまで聞けば良いんだこの惚気話を……。

西園寺は超が付くほどの上機嫌だった。前よりもずっとずっと左右田が彼女に構ってくれるようになったからだろう。左右田もそこんとこ考えて修行の時間を減らしたりしたらしいし、山寺に修行に行くのはもう止めにする事にしたらしいしな。 これで万事解決だ。


西園寺「それでその……こ、この後あの時の「オシオキ」をするって左右田お兄に呼び出されてるんだけどー……わ、私の性癖をカミングアウトしても引かないかなぁ……」

日向「……大丈夫だろ。お前だってさっき言ってたじゃないか。「どれだけ私の事が好きなんだっての!!」ってさ。お前の事ならなんだって受け入れてくれるよ、俺の親友は」

西園寺「えへへ……そっか……うん、それじゃあ行ってくるね!!」

タタタッと俺の研究教室を出て行く西園寺。ふぅ、やれやれ。これで今回の依頼も無事解決だ……このあと二人はきっと────





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