日向「安価とコンマで依頼を解決する」澪田「その6! RPG編っす!!」
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800: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/11/22(水) 22:00:41.56 ID:/9u4I3xp0

……例えモンスターがいなくても『ダンジョンは危険な場所』……元の世界で生きてきた記憶を持っている俺達は、その事をすっかり忘れてしまっていたのかもしれない。


プシッ──! と、誰かが何か(多分トラップスイッチ)を踏んづけた。誰だったのかは、今となっては分からない。突如として地面がネットリグチャグチャなそれへと変わり、俺、葉隠、入間の三人がそのコールタールを十倍ドロドロさせたかの様な泥沼に囚われてしまう。


勇者日向「んなっ──!?」

武闘家茶柱「くっ! ……ふ、不覚を取りましたか……!!」

陰陽師葉隠「だぁあああああっ! ヌルヌルするべ、ドロドロするべ、気持ち悪いべー!! 誰か助けてくれぇええええええっ!!」

魔法使い入間「だーっ! 何やってんだお前ら、すぐに──(ガシッ)──あん?」

対魔忍尾美田「…………」

魔法使い入間「お、おい何やってんだよ対魔忍。お前、俺様に何する気だ!?」

対魔忍尾美田「なにって、勿論オシオキっす。大好きな人にどうしても素直になれない悪い子はオシオキして素直にさせてあげるのが一番っすからね……はい、ペロリン(パンツを捲る音)」

魔法使い入間「なっ! ま、まさか今のトラップでお前まで洗脳されて──「バチィン!」ヒィイン!!」

対魔忍尾美田「何一発目から情けない声出してるんすか? 今の美兎ちゃんにはあと99回はお尻ペンペンが必要っす。──さぁ、覚悟するっすよ……!!」

魔法使い入間「いや、ちょっと待て。待てってば「バチィン!」ひゃあん! お、俺様をオーバーザニーなんてクソ恥ずかしい恰好で「バチィン!」ヒギィッ!! あ、後で覚えて「バチィン!」きゃぁあん!!」

それは、普段の入間の声とはとても思えないぐらい甘美で、甘い声だった。尾美田は一体どうしちまったんだ? 入間の言う通りアイツはアイツで洗脳のトラップでも踏んじまったのか……?



〜〜〜それから、約数分後〜〜〜


対魔忍尾美田「はい100〜「バシィン!」……そろそろ反省出来たっすか?」

魔法使い入間「ひゃ、ひゃいぃ……とっても反省できましたぁ……。ぐすっ、ひっく……」

尾美田にケツを恥ずかしい恰好でひっ叩かれ続けた入間は、完全に幼児退行している。前にも何度か見たが、これはあれか? あいつの特製みたいなモンなのか?


対魔忍尾美田「じゃあ今なら美兎ちゃんの素直な気持ち、言えるっすよね? 皆の前ではいどうぞ〜」

魔法使い入間「み、美兎は今でもダイキチのことが大好きです……! 殺したくなんてない、ずっとずっと美兎と一緒にいて欲しい大切な人です……グスッ」

対魔忍尾美田「はーい、よく言えましたー。じゃあ本人の前でそれが言える様に追加であと100回〜」

魔法使い入間「ひいいっ! も、もうやだよぉ!! 助けて創お兄ちゃーん!!」

だぁああああっくそっ! いい加減どうにかなりやがれこのコールタールモドキ!! 仲間のピンチなんだぞ……ん? 仲間?


勇者日向「……そうだ! ゴイ!! 澪田をぶん殴って気絶させてくれ!!」

ゴイ「クールルゥ!」アタマドガンッ!!

対魔忍尾美田「んなっ……ガクッ(気絶)」

勇者日向「サンキューゴイ……。ぶっちゃけお前がいること今まで忘れてt「ガジガジ」痛い痛い痛い! 分かった! これからはちゃんと構うから!! 俺達も助けてくれ、頼む!!」

そうして俺は真っ先にコールタールの沼モドキから救出されたのだが……。


魔法使い入間「ひぐっつ……ぐずっ……ごめんなさい、ごめんなさい……」

勇者日向「あー……取りあえず尻こっちに向けてみ? 塗り薬塗ってやるから」

魔法使い入間「……うん……あうっ! ……ま、まだ痛いよぉ……」

勇者日向(女性の尻を触るのにも抵抗がなくなってきてるなぁ……。やっぱ早く元の世界に戻らないと……。



〜〜〜数十分後〜〜〜



対魔忍尾美田「痛い痛い痛い! し、しょうがないじゃないっすか!! トラップの洗脳効果だったんすから不可抗力じゃないっすかあれは!!(亀甲縛り)」

魔法使い入間「ウルセぇ黙れ潜在的ドS野郎!! テメェらも今見た光景は忘れろ! マジで忘れろ!! じゃねぇと全員殺して俺様も死んでやっかんな!!」

勇者日向「お、おう……」

こうして、俺達は「トラップの恐ろしさ」という物を心の底から味わったのだった……これ、誰が一番の被害者なんだろうな?



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