日向「安価とコンマで依頼を解決する」澪田「その6! RPG編っす!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/11/18(土) 00:08:18.62 ID:OTWBOQCS0
魔王ディアボロス『……ツマラん。星の聖剣も、理想郷の盾も、光の精霊の加護も無い勇者達など、所詮はこの程度か』
──絶望。圧倒的な絶望が、そこにはあった。……勝てない。この圧倒的な存在には、人間の技など全く敵わない。
武闘家茶柱「あ、あああ……」
陰陽師葉隠「…………あー……もしかして詰んだべ?」
魔法使い入間「お、俺様は…………ヒック、い、嫌だよぉ……まだ死にたくないよぉ……!!」
絶望する者。諦観する者。悲観に暮れる者など様々だが、その中にまだ、唯一諦めていない者がいた──
勇者日向「ま、だだ……!!」
武闘家茶柱「ひ、日向さん……」
魔王ディアボロス『ほう、あれを受けてまだ立ち上がろうとするか。カスはカスなりに勇者という事か』
……元の世界の俺だったら、絶対に言わないだろう。絶望して、悲観して、諦観して、地に伏せているだろう。だけど、この世界は……この世界の俺は──!!
勇者日向「俺は勇者だ!! 俺の中に勇気がある限り、仲間達が側にいてくれる限り──!!」
勇者日向「俺は絶対に諦めない!!!」
魔王ディアボロス『それが遺言となる事を知るが良い。──死ね』
魔王の絶望的な炎が、再び日向達に迫る……。その時だった。
???「クールルゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!」
魔王ディアボロス『な、に……!!?』
突如その場に現われた白い炎が、ゴォオオオオオオオオオオオオオオッ!! と、魔王の邪悪なる炎を完膚なきまでに消し去る。それだけでは無い。その炎を浴びているだけで、身体中に活力と気力が戻って来たのだ、
……日向は、その声に聞き覚えがあった。自分の頭に何度も何度も引っ付いてきたあの竜の子供──
勇者日向「……ゴイ! ゴイなのか!?」
ゴイ「クールルゥ♪」
ガシィ! と再び頭に張り付かれる。……その温かいぬくもりと感触が、今の日向にはとてもありがたかった。
魔王ディアボロス『──神竜の子供か! ええい、忌々しい……!!』
ブォン──! というディアボロスのかぎ爪を、ゴイはガキィイイイイイン──! と自らの小さな爪で受け止め、あろう事か弾き返したではないか!!
武闘家茶柱「あ、あの竜は一体……!?」
魔法使い入間「も、もしかしてあれが『勇者だけに懐く』っていう伝説の竜なのか……?」
陰陽師葉隠「おお! よく分かんねども、大逆転のチャンスだとみたべ!!」
勇者日向「……ああ! 力を貸してくれ、ゴイ!!」
ゴイ「クールルゥ!」
勇者日向達のターン!! どうする?
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