511: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2024/01/07(日) 00:53:17.56 ID:ZS6ch45Go
桜野「これってやっぱり……」
シア「願いの力は残っていませんわね」
桜野「ですよね……」
桜野「……あ、あの……透ちゃん……ごめん」
透「え……?」
桜野「だってこれ、シーズンランドの妖精たちが紡いで、透ちゃんが守ったものだもん……そんな大切な願いなのに勝手に使っちゃって……それも完全に自分のためだったし……」
透「桜野……」
桜野「きっとね、この願いをもっと必要としてた人がいっぱい……」
透「こら」チョップ
桜野「あぅたっ?」
シア「まったく……謙虚は美徳ですが、行き過ぎれば卑屈ですわよ?」サスサス
桜野「あ、え? えと……」
朱「そういうところも直していかないとね……」ナデナデ
桜野「すっごい撫でられてる……」
雪菜「桜野さんが願わなかったら私が願ってましたよ。桜野さんが助かるのがみんなの願いですもん」ナデナデ
桜野「雪菜ちゃん……」
シキ「桜野ひとり助けられないで、シーズンランドとか世界とか救えるわけないのです」サスサス
桜野「う、ん……」
透「それに、桜野を犠牲に世界を救ったなんて知れたら、シーズンランドのみんなに私が怒られちゃう」
桜野「……」
透「だからね桜野、これでいいの。考えうる限り最高の使い方だったって思ってる。だからあんまり自分を責めないで?」
桜野「……っ」
桜野「…………ありがと」
桜野「でもやっぱり大切なものなのは間違いないから、それは本当にごめんなさい」ペコ
透「ん」ニコッ
桜野「あとすっごい撫でるね」
透「気のせい」ナデナデ
桜野「気のせいかぁ……」
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