496: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2024/01/06(土) 01:14:15.65 ID:ZeU8Kfaho
「くの……桜野っ……!」
桜野「んっ……うぅ……」
シキ「桜野っ!!!」
桜野「う……?」ボ-
透「桜野!」
桜野「ぁ……」
桜野(呼ばれた気がして目を覚ますと、そこにはシキとみんながいました)
シア「桜野……」
桜野(みんな不安そうな顔で、わたしのことを見ていました)
雪菜「桜野さんっ……!」
桜野(きっといっぱい心配かけちゃっていると思います)
朱「桜野ちゃん……!」
桜野(でも、そういう風に心配してもらえるのが、なんだか嬉しくて……)
桜野「……」スッ
シキ「……ん」ギュ
桜野(ゆっくり手を伸ばすと、シキが迎えるように握ってくれました)
桜野「っ……っっぁ……ぅ……!」ポロポロ
桜野(どうしてなのか分からないけどたまらなくなって……いつの間にか涙が零れて……)
桜野(みんなも手を重ねるように握りしめてくれて……)
桜野「……っっ!」ギュウウウッ
桜野(みんなのぬくもりがここにある……ずっと欲してやまなかったぬくもり……)
桜野(ほんの少し手を伸ばすだけで届いたんだ、とか……ずっと近くにあったのに気づかなかったんだ、とか……)
桜野(情けないような……嬉しいような……よく分からない気持ちになって……でも繋いだ手のぬくもりだけは確かで……)
桜野「すんっ……ぅ、すんっ……」
桜野(本当に、わたしはもう独りじゃないんだって思えて……)
桜野「あのね……みんな……」
桜野(だから……)
桜野「聞いてほしい話があるの……」
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