389: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/18(月) 03:04:12.03 ID:OkKiMh/No
サクラ「……っはぁ……っはぁ……!」カタカタ
シャドウ「そうやってパパもママも失ったあなたは、叔母さんたちに引き取られた」
桜野(9さいになってすぐ……誕生日からほんの数日後だった)
シャドウ「叔母さんたちにいっぱいひどいことされたね」
サクラ「……っ」
桜野(そんな中で、考えるのはパパとママのことだった)
シャドウ「パパ言ってたね、お前はいらない子だって」
シャドウ「ママ言ってたね、産まれてこなければって」
シャドウ「なんで生きてるのか分からなかったよね」
サクラ「………………」
シャドウ「でもあの子との出会いがあなたを救ってくれた……」
桜野(まいごのおんなのこ)
シャドウ「あの日のコスモスが」
サクラ「……っ」
シャドウ「あなたはついに、生きる意味を見つけた」
桜野(誰かの役に立つこと、それがわたしの存在理由になった)
シャドウ「プリキュアにこだわったのだって、それが極致だと思ったからだもんね」
桜野(迷う理由はなかった)
シャドウ「それにコスモスとも再会できた」
シャドウ「コスモスと仲良くなって、あの子が両親を亡くしていることを知って、その境遇を自分に重ねて……」
シャドウ「ほっとけなくなって、もっと仲良くなって、あなたの中であの子の存在がどんどん大きくなって……」
桜野(そしてわたしは知ることになる)
シャドウ「そんな時だったね、あのロケットの中身を見たのは」
サクラ「……」
シャドウ「なにが入ってたんだっけ?」
桜野(ロケットには1枚の写真が収められていた。家族の写真だ。中睦まじそうな3人家族)
サクラ「……左側には母親らしき女性。右にはパパ。そして真ん中には今よりもほんの少しだけ幼いコスモスがいた」
シャドウ「ふふふっ、そう。コスモスと一緒にパパが写ってた」
サクラ「……」
シャドウ「あなたのパパが」
サクラ「…………っ」
シャドウ「あなたとコスモスは異母姉妹だった」
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