プリキュア作るぞ part3【安価有】
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360: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/17(日) 00:55:37.59 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「あぐっ!」ドサッ

シャドウ「あの日……パパが帰ってくることになってたんだよね」

サクラ「はぁ、うくっ……!」ズキズキ

シャドウ「ほとんど帰ってこないパパ……誕生日に家族3人そろうなんて初めてで、とっても楽しみだったよね」

サクラ「や、め……!」

シャドウ「道草もしないでまっすぐおうちに帰って、わくわく気分のそのままにドアを開けて……」

サクラ「やめて……!」

シャドウ「ただいまって言おうとしたんだよね?」

サクラ「っ……!」

桜野(そう。あの日のわたしは、ただいまって言おうとした。でも言えなかった)

シャドウ「だってドアを開けたらさ、急に聞こえてきたんだもんね」

サクラ「だまれぇ……!」

桜野(わたしのただいまを遮ったのは、ママの叫び声だった)

シャドウ「『捨てないで』、『ひとりにしないで』」

桜野(必死に懇願するように泣き叫んでいた)

シャドウ「なにがなんだか分からなかったよね」

桜野(わたしは玄関で立ち尽くしたまま動けなかった)

シャドウ「何が起きてるか分からずにいたら、リビングのドアが開いてパパが出てきたよね」

桜野(久しぶりにパパに会えた。それなのに、震えが止まらなかった)

シャドウ「パパの足元にはママもいて……縋りつくママを、パパは鬱陶しそうに蹴っ飛ばしてたね」

桜野(それでもママは、何度もパパに縋りついた。足を掴んで、服を掴んで、その度に突き飛ばされた)

シャドウ「震えながら立ち尽くしていたら、パパがこっちに気づいたね」

桜野(パパと目が合った。いつも優しくてあったかいパパからは想像もつかない、氷みたいに冷たい目だった)

シャドウ「パパはあなたに気づいた途端、呆れた声でこう言ったよね……」

サクラ「やめっ……」



パパ『だから産まなきゃよかったんだ』



サクラ「うぅぅ……っ!」ギリッ

シャドウ「ふふっ」ニコッ


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