358: ◆15vHdNAAAEr/[sage saga]
2023/12/17(日) 00:36:22.78 ID:3a/Q+oRzo
サクラ「はぁっはぁっ……!」ボロッ
シャドウ「あっはは♪ がんばるねぇ。でもわたしに勝つのは難しいと思うなぁ」
サクラ「絶対……勝つ……! 勝って目を覚ます……!」
サクラ「いつまでも眠っているわけにはいかないの……倒さなきゃいけない相手がいるの……!」
サクラ「これ以上、誰も傷つかないようにする……! そのためならわたしはっ……!!」
シャドウ「うそつき」
サクラ「っ!! あなたなんかに何がわかるって言うの!? 知った口聞かないで!!」
シャドウ「また見て見ぬふりするんだ」
サクラ「うるさいっ!」ダンッ
サクラが全力で踏み込み、一気にシャドウへ肉薄する。
サクラ「はぁぁああ!!」ドガガガッ
シャドウ「これでもまだ向き合ってくれないんだ」
しかしその猛攻も、シャドウは涼しい顔で受け流す。
シャドウ「ダメだよ、ダメ。そんなの許さない……」
シャドウ「わたしはあなた。あなたがひた隠しにしてきた痛み。あなたが零さなかった涙」
シャドウ「押し込められて、ひたすら募って……ほら見てわたし、こんなに大きくなったよ」ニコッ
サクラ「っ……!」
シャドウ「だからぜんぶ分かる。あなたの悲しみも苦しみも、ぜーんぶ知ってるよ」
サクラ「うるっ……さいっ……!!」
シャドウ「ねぇ、覚えてる? 覚えてるよね?」
サクラ「うるさいって言ってるの!!!」ギュオッ
シャドウ「8さいの誕生日だったよね」
サクラ「っ!」ピタッ
シャドウ「たあっ!」ブンッ
サクラ「!?」
バキィッ!
一瞬の動揺を突かれたサクラが宙を舞った。
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