クラスの変わり者が揉め事を起こして始まる一次創作
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72:名無しNIPPER[saga]
2023/11/17(金) 00:14:00.84 ID:vB2Ygv4uO
「よ、よーし……今にみてろよ、とぅっ!」
覚悟を決めて元凶にダイブ。弾む弾む。転がる転がる。匂いを上書きしつつも、自分に有栖川の匂いを擦り付ける。めっちゃ幸せだ。
くんかくんかしてると、突然ドアが開いた。
「なーにやってんだよ、山田ちゃん」
「うひゃあっ!?」
ニヤニヤと優雅に嘲笑う使用人。見られた。
「発情したメスガキの匂いを嗅ぎつけてみればとんだ醜態晒しやがって。現行犯逮捕だ」
「み、見んなよ! あっちいけ! 消えろ!」
「やだね。ほーら捕まえた。こちょこちょ」
「さ、触んな! やっ! 手、入れんなよ!?」
「え? 山田ちゃんってそっちじゃないの?」
「違うし! 勘違いすんな! あたしは違う!」
誰でもはよくないし。有栖川だけしかヤダ。
「ひゅー青春してんねー」
「そう言うあんたこそ、どうなんだよ?」
「あん? なんのことかさっぱりわからん」
「田中が好きなんだろ? 早く寝取れば?」
「それが出来ない理由、知ってんだろ?」
「チッ……あー……まじめんどくさいなぁ」
そしたら有栖川が悲しむ。だから出来ない。
「そんなに好きならうちで一緒に働けば?」
「はあ? なにそれ、どゆこと?」
「あたしの部下として、こき使ってやんよ」
「……考えとく」
「んじゃあな。夜更かしすんなよ、青少女」
有栖川家で働く。その未来は魅力的だった。
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