日向「安価とコンマで依頼を解決する」セレス「その5ですわ」
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844: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/11/12(日) 23:29:36.49 ID:k5hOIPgP0


勇者日向「……あそこでドレインブレードを選択して、倒せるチャンスを逃した事だ。苦しくてもストンジャで攻めるべきだった」

泉の精霊「んー、それじゃあ80点かなぁ? 正解はね『自分の命を惜しんだ事』だよ」

勇者日向「『自分の命を惜しんだ』……?」

泉の精霊「「まだ生きていたい」「死にたくない」っていうのは、生物として……人として当然の感情なのだー。でもね? 勇者はそれじゃあダメ。文字通り『勇気』を武器にして死地に飛び込まなくっちゃ。だからあそこで土魔法を使っていれば私に勝てた。試練を突破出来たって事なの」

勇者日向「勇気を武器に……」

泉の精霊「そう! 今回は試練には失敗したけど、今代の勇者も期待出来そうって事がよく分かって私はとっても嬉しいよ!! はい、ご褒美のチュー♪」

そう言って、泉の精霊は俺の頬にキスを落した。『どうか、この者に祝福がありますように』という純粋な願いが込められているような……。そんなキスだった。


泉の精霊「それじゃ、今日はゆっくりお休みなさーい! あ、色々話しがあると思うけどまた明日ねー!!」

そう言うと、泉の精霊は泉の中へと溶けていってしまった……。俺も仲間達の元に戻ろう……。


対魔忍尾美田「あ! 創ちゃん、目が覚めたんすね!! よかったぁ……。武威器もう心配で心配で……」

勇者日向「ああ……。ごめん、みんな。俺、勇者なのに負けちまった……」

武闘家茶柱「……負けてしまいましたが、とても良い試合だったと思いますよ。それに、一度や二度の敗北が何だというのです。あなたが真の勇者であるというのなら、何度地に伏せさせられようとも歯を食いしばって立ち上がるべきでしょう!!」

陰陽師葉隠「おう、茶柱っちの言う通りだべ! 試練は何度でも挑めるみたいだし、また力を付けて挑戦すりゃ良いだけだべ!!」

魔法使い入間「……ったく、最初の『ライトニング』さえなけりゃあ勝ってただろうによぉ……。まぁお前にそこんとこ教えてなかった俺様にも責任はある……と思う」

オベロン「うん、皆の言う通りだよ。今夜はゆっくり休んで、疲れを取ってね!!」

勇者日向「みんな…………」

今更かもしれないが、俺はここに来て仲間がいるという事の心強さを骨身に染みて感じていた。もしたった一人でこのゲーム世界に閉じ込められていたら、早々に絶望してしまっていたかもしれない。


勇者日向(……次の試練こそ、頑張ってクリアしなくちゃな……!)

そう決意して俺はその日、グッスリと眠りについた──



〜〜〜一方その頃〜〜〜


???「んー、全然来ないなぁ。……もしかして聖剣の方を先に取りに行った? って事はタエコちゃんはやられちゃったのかなぁ。……このまま待ってるのも暇だし、こっちから遊びに行ってみよっかな!!」




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