日向「安価とコンマで依頼を解決する」セレス「その5ですわ」
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298: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/11/08(水) 00:05:51.24 ID:zsm/JiUg0

グレムリン「り、リーダー……! ひ、ひ、人質が……!?」

ドス・グレムリン「藁人形にすり替わっている……だと!?」

???「そう『すり替えておいたのさ』!! ……クーッ! いっぺん言ってみたかったんだよなぁ、この台詞!!」

勇者日向「あ、あんたは……!!」


──バッ!


ドン・カイトウ「ハーッハッハッハ! スペース怪盗ヒーロー兼アルカトラズリーダー「ドン・カイトウ」ただ今参上!! 人の女を攫い奪ってその愛と尊厳を地の底まで貶めようとする外道共!! そんな真似は天が許してもこのドン・カイトウ様が許さねぇぜ!!」

東園寺よる子「お、お兄! お兄!!」inカイトウノウデノナカ

神機使い左「カイトウ……お前、なんで……!!」

ドン・カイトウ「話しは後だ左! ……その外道を、文字通り星の彼方まで吹き飛ばしちまいな!!」

神機使い左「……ああ!! 悪いが「最後の〆」を貰っちまって良いか? 勇者様よ!!」

勇者日向「……ああ! やっちまえ、左!!」

武闘家茶柱「転子もその外道に最低一発は叩き込んでやりたかったですが……。私達の分まであなたがやってくれると言うのなら!!」

陰陽師葉隠「俺は全然構わんべ! あ、でもついでだから攻撃力上昇の札を左っちにほいっと」

魔法使い入間「んじゃ、ついでに俺様も……「インビンジブル・パワー」!! こいつの攻撃力を更に倍増ってな!!」

ブォン──! という音を立てて、左の「タケミナカタ」のブースト音が唸りを上げる。その音はドンドンドンドン……まるで左の怒りに共鳴するように、強く激しくなっていった。


ドス・グレムリン「ま、待て! こ、交渉しようじゃないか!! ほ、他の魔王軍幹部の奴らの居場所や、弱点や正確を教えてやろう!! お前ら勇者達にとっては垂涎物の情報の筈──!!」

勇者日向「交渉には応じないよ。俺達にはお前何かよりよっぽど信用出来る情報屋から「お前を始末してくれたら情報を教えてやる」って取引でこの都市に来たんだからな」

神機使い左「……つーことらしい、んじゃ、覚悟はできてんだろうな……こんのクソ野郎が!!!」バッ!!

左が大きく跳躍し、一瞬でドス・グレムリンの懐へと潜り込む。



ドス・グレムリン「ま」

神機使い左「ブーストォオオオオオオ!! イン、パクトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」



ドッ、ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!! という凄まじい衝撃が場を支配する。俺達が瞬きをした次の瞬間には、魔王軍幹部「ドス・グレムリン」は砦の屋根の一部ごと、空の彼方へと吹き飛んでいった──。



魔法使い入間「……これで全て円満に終われば──」

陰陽師葉隠「めでたしめでたしで、良かったんだがなぁ……」

二人が大きく溜息を付く。そうだ、確か左は……。


──パァン!! という頬を叩く音がその場に響いた。涙をボロボロと流しながら、東園寺が左の頬を叩いた音だった。


神機使い左「……東園寺」

東園寺「バカバカバカバカバカバカバカお兄の大馬鹿! どうして助けに来ちゃったの!? どうして「神機」を使っちゃったの!!? あれが使われたって事は、極東の帝都に……!!」

神機使い左「……間違いなく居場所がバレただろうな。極東だけじゃなくて、勿論この国の王都の魔道士や憲兵団達にも」

東園寺「それが分かっててなんで──「東園寺」ッツ──!」

左は全てを悟ったような眼で、ただ淡々と。言い聞かせるように西園寺によく似た少女に話しかける。


神機使い左「『俺は何があっても、お前を最優先で守る』──そういう約束だっただろ?」

東園寺「お、お兄ぃ……」

勇者日向「…………」

誰も、何も言える雰囲気じゃ無かった。砦に残ったグレムリンの残党がが逃げていく事さえ、頭に入らなかった。



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