日向「安価とコンマで依頼を解決する」罪木「その4ですぅううう!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/11/01(水) 21:29:19.25 ID:+h84H2860
日向「……これはあくまでただの学生でしかない俺の意見で、最終的に決めるのはお前自身だ。……それは分かってるな?」
東条「……ええ、勿論」
日向「……俺は、お前が総理大臣を務めることになった『この国』って奴を見てみたいって思ったよ。色々やってみて、初めて見つかる物もあるんじゃないのかな」
東条は悩むように黙り込む。……一つの国を背負う、か。そりゃあ俺なんかが想像も出来ないぐらい大変な仕事だろう。東条みたいな誠実で、仕事が出来すぎるぐらい出来て、色んな事を考えられる人間じゃなければ勤まらない程に。
日向「……『やって後悔』してみたらどうだ?」
東条「……やって、後悔を……?」
日向「おう、するかするまいか悩んだ時の基本の考えの一つだろ。お前みたいな「完璧」を求める人間にゃあちょっとない発想だったか?」
東条「……ええ、そうね。『やるからには必ず成功させる事』を前提で今まで動いてきた私には無い発想だったわ……。そういう考えもあるのね」
東条は驚いたように目を見開き、そして思慮深く考えるように瞳を再び閉じる。……いま東条の脳内では俺なんかには及びも付かないだろう様々な考えが渦巻いているに違いない。
日向「失敗から学べよ、東条。お前が総理大臣を務めることで、色んな成功と失敗から学べる事が多くあると俺は思う」
東条「日向先輩……」
日向「……一国を背負うって事がどういう事なのか詳しく知りたいならソニアにも相談してみろよ。あいつの事だから、きっと親身になって色々真剣に教えてくれたり、考えてくれたりすると思うぞ?」
東条「…………」
そうして暫くの間、無言の時が過ぎていった。そして、東条はふいに微笑むと。
東条「ふふっ。じゃあもし将来私が総理大臣をやる事になって、国の根幹に関わる大事な事を決める時は日向先輩にも頼らせて貰うわね?」
日向「勘弁してくれ、それは俺に出来る範疇を超えてるよ。……愚痴や苦労話程度なら幾らでも聞くけどな」
そうして、静かに時は過ぎていく。ピリオドこそ無かったが「これで依頼は完了した」という空気だけがそこにあった。
東条の絆クエストをクリアしました!! 「東条に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「東条のパンツ」を手に入れました!!
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