日向「安価とコンマで依頼を解決する」罪木「その4ですぅううう!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/22(日) 22:42:52.95 ID:7MEr32He0
なんでじゃぁあああああああああああああああああ!!!(97)
そこには9歳ぐらいの女の子が、椅子に座って部屋の主である不二咲と、それはそれは楽しそうに談笑していた。……だが、頭の上には二本の角が生えている。それが「彼女は人間ではない」という事の、何よりの証明だった。
9歳ぐらいの女の子「ほうほう。……それで今はその苗木とやらを女共+貴様の4人で奪い合っておると……。カッカッカ! 愉快愉快、人の修羅場も獣のそれと大して変わらんのぉ……。で、どうじゃ? 貴様に勝ち目はありそうか? 無さそうと言うなら秘蔵の媚薬の作り方を教えてやるぞ」
真っ黒い色をしたゴスロリドレスに、真紅のような紅い瞳。……そして、身体中からあふれ出る「コイツはヤバイ」という圧倒的な覇気。今まで生きてきた中でも最強の……。人類最強と言われる大神のそれを何万倍にもしたような、近づくだけで目眩がしてくるような──それほどの存在感。
不二咲「……どうだろう。正直自身は無いです……。苗木くん、僕を選んでくれるかなぁ……?」
9歳「なんじゃ、我が気に入った人間らしくもない……。雄に「選んでもらう」のではない、雄に「自分を選ばせる」ように努力せい。それが、心身共に強く、美しくなる最も正しく近道な恋の必勝法よ……。そら、お主の思い人と友達とやらが来たようじゃぞ」
不二咲「!!? な、苗木くん。この子はその……」
苗木「大丈夫、分かってるよ。ボールの中に入ってたドラゴンさんなんでしょ?」
日向「事件は無事に解決したぞ。あとはドラゴンのみんなを、この前みたいに元の世界に送り返せば良いだけだ」
9歳「なんじゃ、随分とナヨナヨしいのぉ。コレがお主の選んだ……ん? んん? ……ほうほう、これはこれは……(ニヤニヤ)」
苗木「あの、僕がどうかしましたか……?」
9歳「良いや別に? ただ「随分と難儀な運命を背負った希望の子」よのぉ、と思っただけじゃ。……ほれ、そろそろ帰るぞ竜共よ」
そう言った9歳の女の子がバッ! と右手を振るうと、床に紫色をした超巨大な魔方陣が現われる。……見たことがあるぞ。コレって確か真宮寺が書いてた魔方陣と同じだ……!!
ミミ「はーい……。誠! またねー!!」
ゴイ「クルルゥ〜!」
シイ「スー、ピー……スー、ピー……」
9歳の女の子「ではな。異世界に済む人間達よ……。おお、そうじゃそうじゃ。その「電子世界の申し子」にはもう伝えたが、貴様らにも我の真名を明かしておくとするかの──いつまでも「9歳ぐらいの女の子」と心の中で表現されるのも嫌なのでな」
こいつ、俺達の心の中まで簡単に──!?
6「我はここではない異世界をたゆたう神竜にして、10人おる「神格」の一人。6(ナンバー・シックス)。今後の余生を平穏に過ごしたいのであれば、これ以上異界に……竜に関わろうとせんことじゃな」
その言葉を最後に、竜達はこの世界から消えた。……最初から何も無かったかのような、シン──とした空気だけが、そこにはあった。
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