日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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96: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/07(土) 12:57:14.81 ID:28WfEaRV0
22(ゾロ目効果)+50=72 もの凄くエロい下着。


エロい──。それが、俺の第一印象だった。っていうか年頃の男子なら誰だってそういう感想を抱かずにはいられないだろう。

江ノ島が着てきたのは、所謂アダルトグッズ──通称「エロ下着」と呼ばれる物で、胸が殆ど隠れていない──ブラジャーとすら呼べない紐のようなそれで、江ノ島の大きな胸をこれ以上なく際立たせていた。
ショーツも同じくだ。薄く、薄く、そして薄い。もう「それ着てる意味あるのか?」と問いかけたくなるほど薄手のショーツで、その「中身」が殆ど透けて見えてしまっている。


戦刃「…………」

妹のそんな姿を見ても、戦刃は何も言わない。男に妹のこれ以上なく恥ずかしい痴態を見られているというのに、俺の眼を隠そうともしなければ、妹に「じゅ、盾子ちゃんそれはやり過ぎだよ!!」と声を掛けるような事もしなかった。


江ノ島「ささっ! 日向先輩♪ 写真撮影を始めましょ? ほらほら遠慮しないでー。先輩ってば一国の王女様の下着姿を撮ったことすらあるのに今更でしょ〜?」

日向「……そんなことまで知ってるんだな」

ボソリと呟いて、俺は虚無感に心が支配されたまま、江ノ島の写真撮影を始めた。


〜〜〜〜〜〜


江ノ島「んじゃ、次はこのポーズでお願いねー♪」

日向「……おう」

江ノ島は実に色んな写真を撮らせてきた。胸を強調するポーズ。寝転んで上目遣いでこちらを見つめてくるポーズ。後ろ向きで、こちらを振り返る様なポーズ。四つん這いになって尻をこちらに突き出すようなポーズ。
「写真撮影」と江ノ島は言っていたが、こんなの写真撮影でも何でも無い。ただ只管にエロい行為をしているだけだ。……なんでだろう。下半身はギンギンに反応しているのに、頭と心が全く興奮しない。江ノ島の姿は確かにエロいがただそれだけで、なんていうかこう……凄く大切な何かが欠けているような気がしてならなかった。


江ノ島「んじゃ、次で最後の撮影にしよっか♪」

ようやく、ようやくこの地獄のような時間が終わるのか……。と、俺がホッと溜息を付いた時だった。江ノ島は何を考えているのか俺を突き飛ばして馬乗りになると、丁度俺の息子がある位置に自らの股間を置いて座る。


日向「んなっ、お前──それはっ!!」

江ノ島「うぷぷ。さぁさぁどうぞ「最後の」写真撮影をしちゃってー。それとも何? この「写真撮影」が終わるのが名残惜しい? イヤーン、先輩のえ・っ・ち♡」

んな訳あるか馬鹿!! と言わんばかりに、俺は即座にシャッターを切った。「ちぇー、ツマンナイのー」とだけ言って、江ノ島はスタスタと更衣室の方へ戻って行く。……ホント、一体何なんだアイツは……。
俺が仰向けに寝転んだまま動けないでいると、今まで見ているだけだった戦刃が近づいてきて


戦刃「あの……。本当にごめんね日向くん。盾子ちゃんは多分「好きでも何でもない人に自分の凄まじい痴態を撮られてる」って絶望を味わいたかっただけだと思うから……」

……それだけのためにこんな回りくどい真似をして、俺をここに呼び出したってのか。その「絶望」とやらを自分が味わいたいだけの為に。


江ノ島「あ、そうそう」

更衣室からヒョッコリ顔だけを出した江ノ島が言う。


江ノ島「約束通り、ちゃんとあの写真とネガは処分しておくけどー。先輩は「卒業式の日」まで今撮った写真は捨てちゃダメね? そうしないともっともーっと絶望的な事になっちゃうかもよ? うぷぷぷぷぷ!」

──悪魔だ。コイツは人として一番大切な何かを喪失してしまっている。俺は江ノ島盾子にそんな感想しか抱けなかった。


江ノ島・戦刃との絆値が深まりました!!


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