日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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886: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/21(土) 15:41:58.59 ID:WRjvHMHP0


日向『……まず最初に、この中にいる「ある人物」に一言謝っておく、ゴメンな』

でも無理だ。いくらこれが依頼だからって優勝者はコイツ意外に有り得ない。一筋の希望を持って、勇気を振り絞って壇上に立ち、この場の仄暗い空気を変えた「コイツ」こそ──!!


日向『優勝者は──苗木だ! おめでとう!!』

苗木「ええっ!? た、確かに100点は取りましたけど、あれは偶然みたいな物で……」

……俺の決定に、異を唱える者は誰もいなかった。それどころか、殆ど全員が……桑田でさえ「あー……。まぁしゃあねぇかぁ」という顔をしていたのだ。


朝日奈「えへへ……。ちょっとだけ悔しいけど、うん。苗木なら納得かな」

霧切「……点数が微妙も微妙だった私に、あれこれ言う権利は無いわ。おめでとう、苗木くん」

朝日奈「ええ。苗木くんの歌には……何というか、勇気と希望が満ちていましたから!!」

不二咲「おめでとぉ! えへへ……。なんだか僕まで嬉しくなっちゃうなぁ……」

星「まぁ、当然の奴に当然の物が収まって感じだろう」

東条「ええ。異論を唱える人はこの場に誰もいないと思うわ」

桑田「クッソー! 次こそもっともっと上手くなって俺が優勝してやるからな!! 見てろよ苗木!!」

九頭龍「……優勝云々は兎も角。俺ももっと歌を練習しねぇとな……。あとは今までヨイショをしてきた組の連中に『今後一切余計な事はすんな』って一言言っとかねぇと……」


はぁ……。これでこのカラオケ大会……桑田からの依頼も、無事終了……だと思っていたのだが──


終里「俺も全然構わねぇけどよ。それで苗木は誰と遊園地にデートに行くんだ?」

日向「なっ!? ちょっ!!? 終里おまっ!!!?」



ビシィイイイイイイイイイイン──!! と場の空気が変わる。重苦しく、冷たく、それでいて威圧感のあるそれへと変わってしまう。バッと東条と星の方を見ると、彼らは既にカラオケ部屋のドアに手を掛けていて、座っていた場所には『釣りは要らねぇ』と書かれた紙と、一万円札が二枚置いてあった。九頭龍も同じくだ。……あいつら逃げやがったな!!?



朝日奈「……ねぇ苗木。私は苗木と同じ100点を出したんだよ? 準優勝者として一緒に遊園地に行くには相応しい人選だと思わない?」

苗木「あ、朝日奈さん……」

舞園「いいえ! このカラオケ大会の優秀基準に点数はそこまで関係無いはずです! それに私は一番手を務めたんですよ? 相応のプレッシャーが掛かっていたと思いませんか?」

霧切「いいえ、よく考えて舞園さん。あなたが苗木くんと二人っきりで遊園地デートなんかしているところをパパラッチに撮られてご覧なさい。大スキャンダルになるわよ。ここは苗木くんに歌を教えてもらう約束をしている私が相応しいんじゃあないかしら?」

不二咲「そ、それなら僕だってガンダムの事について色々と教えてあげる約束してるもん!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ──!! という四人から放たれる覇気に「お、バトルか? 今から四人でバトルすんのか!? なら俺も混ぜてくれよ!!」と終里まで反応しだした。もう嫌だ。


日向「なぁ桑田……。今の惨状を見て、苗木があの四人から誰か一人を選ぶまで、お前が横から入る余地は本当にあると思うか?」ヒソヒソ

桑田「…………お、俺が在学中に超高校級のミュージシャンになれば…………」ヒソヒソ

色んな意味で無理だと思うぞ。それにあの四人は「その時」が来るまで、ずっと苗木一人を想い続けるだろう。


赤松『それでは第二回! 超高校級のカラオケ大会でお会いしましょう!! さようなら〜!!』トビラバタン!!

あ、赤松の奴まで逃げやがった!! あいつ……! 今度最原にあったらそこはかとなくお前が腹黒だって事をバラしてやるからな!!?


桑田玲音のクエストをクリアしました! 『桑田に助けを求める』の難易度が下がりました!!

桑田は知っての通り、超高校級の野球選手です。頼る機会は少ないかもしれませんが「彼が出来る事(投げる、打つ、走る)」はよーく覚えておきましょう。


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