日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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686: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/17(火) 20:31:26.58 ID:Cy2iVYiO0

……しょうがない。今まで意図的に避けて来たけど「ここを通らなくちゃ次に進めない」っていうなら通るしかない。

俺は美術館の廊下にポツンと佇んでいた一枚の扉のドアノブに手を掛ける。……どうやら鍵などは掛かっていなかったらしく、ギィィイイイッ! という音を立ててそのまま扉は内側へと開いた。


日向「──んなっ!?」

大神「むうっ!? これは……!!?」

部屋の中にあったそれを見て、俺と大神は驚愕の声を上げる。広い部屋の中には合計五人もの「王馬小吉」がいたからだ。(何故か全員に小さな「角」が二本生えていたが)真宮寺だけが「……ああ、もしかしてあれ?」と一人で王馬達に近づいていく。


真宮寺「……やっぱりネ。これ「蝋人形」だヨ。当然だけど、本物の王馬くんじゃないネ」

日向「ろ、蝋人形?」

真宮寺「多分、現在のこの美術館の「支配者」だっていう夜長さんが無意識に造った部屋なんじゃないかナ? 彼女の造る「蝋人形」は本当に本物そっくりだからネ……。言われなければ気づかない程に」

言われてよく観察してみれば、確かに蝋人形だ……。でも何で王馬の蝋人形がが五体も居るんだ……?


大神「……それも確かに気になるが、日向よ。あっちはどうだ?」

大神が指差した方向を見てみる。そこには巨大な油絵……。巨大な大釜に、幾つもの本の山。箒に毒々しいろをしたキノコに薬草やらが書かれた、如何にも「魔女の小屋」という風な絵が描いてあって、しかもその絵には一枚の扉がついていた。

……意を決して、その絵画に付属している扉の中へと入ってみる。──すると。

──そこは俺の予想通りそこは「絵の中」だったらしく、中には絵の中に書いてあった通りの光景が……「魔女の小屋」があった。部屋の奥から「うーん。面倒いのぉ……。困ったのぉ……」という、どこかで聞いた事があるような声が聞こえてくる。……もしかして──


日向「……やっぱりか」

そこには79期生の「夢野秘密子」がいた。……だがやはり俺達が知っている「夢野秘密子」ではなさそうだ。着ている衣装はそのままだが、身長は大きく伸びて百六十pはありそうだし、髪もおかっぱからロングヘアーへと変わっている。……夜長が思い描いた、大人になった「夢野秘密子」の想像図……なのか?

夢野は「んあ?」とこちらを振り向くと、俺達三人に気づいて「丁度良かった」とばかりに頼み事をしてくる。



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