日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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521: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/14(土) 16:50:21.68 ID:JZBISgHv0


真宮寺「……やぁ、日向先輩。よくきてくれたネ」

日向「おう」

俺はその日、79期生の超高校級の民俗学者・真宮寺是清に呼び出され、こいつの研究教室へとやって来ていた。……用件は聞いてない。ただ「少しゆっくり「お話」でもしようヨ」と言われただけだ。


日向「で、今回は何の用なんだ? またどこぞの村か恐山か、そうでなければ呪われた屋敷の探索にでも付きあってくれってか?」

真宮寺「……先輩は僕のことをなんだと思っているのかナ? 言ったでしょ? 少し「お話」でもしようって。……お茶とお菓子も用意したんだ。少しの間、僕の民俗学講座モドキにでも付きあってヨ」

そう言って、真宮寺は俺へ丸机への着席を促す。……特に断わる理由も無かった為、俺は真宮寺の言う通りに丸机に座った。


真宮寺「そうだネ。ちょっとややこしくなるけど、今回は『黄泉』についての話しでもしようか。まず『あの世』という概念が人間の世界に生まれたとされる学術的時期なんだけど──」

日向「…………」

真宮寺の「話し」は、相変わらず面白かった。人を惹き付けるというか、好奇心が支配されるというか……。例の女装メイドカフェで一定数の客を話しの虜にしていただけはある。俺も気がつけば真宮寺の民俗学……『黄泉』の話しに夢中になっていた。

──そして、ふと気がついた時には、もう夕刻になってしまっていた。


真宮寺「ふぅ……。おや? もうこんな時間かい? ちょっとのお喋りのつもりが、つい長く話しすぎてしまったネ。日向先輩は聞き上手だから、僕もついつい調子に乗ってしまったヨ」

聞き上手なのは……。まぁ確かにそうかもしれない。俺は超高校級の「相談窓口」だからな。相手の話をよーく聞くのが仕事みたいなもんだ。


真宮寺「……それでどうだった? 今回の『黄泉』の話しについての感想は……」

日向「そうだな……」

俺は頭の中で軽く意見を纏めると、少しずつ言葉にしていく。


日向「……面白かったよ。特に『黄泉の門』と『黄泉封じ』の伝承が、個人的には興味をそそったかな。あと、山岳信仰が昔から『山には異界が……あの世とこの世を結ぶ不思議な世界ある』って信じられていたってのも興味深かった」

真宮寺は「おや、そっちかい」と言った表情をする。だ、だって七海がオススメしてるホラーゲームの内容にそっくりだったんだもん、仕方ないだろ? ……まぁその『ゲームの元ネタ』って奴なんだろうけど……。


真宮寺「……じゃあコレはどうだった? 『死者との婚約の儀』の話しは……」

日向「……ああ、それか」

確か、東北地方に伝わる民間伝承だったっけ。なんでも、死者と死者を結婚させるっていう……。無気味だとは思ったけど、まぁあの世でずっと独りっきりっていうのも寂しいだろうからな。別に構わないんじゃないか? (死んだ)当人達が納得するかは兎も角。

真宮寺は俺の解答を聞くと、ニヤリと笑みを深くして


真宮寺「そうだよネ! 死んでからも誰も友達がいない、誰も恋人がいないなんて寂しいものネ!!」

日向「真宮寺……?」

突如としてテンションが高くなった真宮寺を見て、俺は驚愕と共にある種の無気味さを感じた。……何だろう、「嫌な空気」って奴が場を支配し始めている……。そんな気さえする。


真宮寺「……ねェ先輩。先輩はもし『黄泉の世界』にとっても綺麗で可愛くて素敵な女性がいたとして、その娘と結婚してあげられるかい? 先輩ならピッタリだヨ!! 他人のために一生懸命に日々駆けずり回り、その根幹が真っ当で正義感のある善人な先輩こそ姉さんの──!!」

日向「真宮寺」

真宮寺「?」

日向「↓3」

↓3までの安価を、>>1が上手い具合に纏めます。(真宮寺の考えを否定せず、尚且つ結婚を断わる系の安価だと嬉しいです)尚、この「返し」は難しいと>>1でも思っているので、>>1も既に緊急時用の言霊を作ってあります。


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