日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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509: ◆DWp3lSnh.v3L[saga]
2023/10/13(金) 23:24:46.06 ID:l4uhYCrO0
>>508 (一発で成功するとは)やりますねぇ!!



真宮寺は茨騎兵の攻撃を「おっと危ない危ない」と言いながら危なげなく避けると後は桑田と獄原に対処を任せ、自分は絵の傍へと近寄り──その背に背負ったリュックから「ランプのような物」を取りだした。

なんだろう……、見ているだけで心が温かくなるような……。身体中に活気が満ちていくような……そんな灯火だ。


真宮寺「決して絶えることの無い「旧神の陽」サ。あとはこの陽を……」

真宮寺は、ランプの炎を注意深く絵へと近づける。チリチリッ! という音と共に絵に火が移り──そこから先は早かった。まるで絵に油でも布いてあったかのように、火は一瞬で『絵』全体に燃え移り、さっきから聞こえていた悲鳴のような物がより大きくなる。

俺が絵を刀で切り裂いた時と同じように、教室全体を支配していた茨達はあっという間に燃尽きて──。そして、跡形もなくなった。残ったのは『絵』の灰と、気絶している夜長。ひとりでに旋律を奏でていたピアノの伴奏も、いつの間にか止まっていた。


真宮寺「やれやれ……。夜長さんか赤松さんかは分からないけど、僕の研究教室から『深淵の魔導書・緑』を盗み出してこんな事をするなんて……。二人にはあとでタップリとお話を聞かなきゃネ……クックックッ……!」

他全員が精神と体力を多大に消耗した中、一人だけ余裕綽々な真宮寺の言葉だけが、教室に響いていた。


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