日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
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◆DWp3lSnh.v3L
[saga]
2023/10/12(木) 21:22:18.56 ID:cmg6+ATj0
日向「ふぅ……はぁ……! ふぅ……はぁ……!」
『あの事件』から数日後。俺は朝日奈に「別の相談がある」と誘われて、学園のプールに来ていた。……否、正確には学園のプールで「泳がされていた」
朝日奈「日向先輩良いよ良いよー! 夏休みの時よりズッとフォームもタイムも良くなってる!!」
朝日奈がプール際から声援を送ってくれるが、一体どうしてこんな事になったのだろう。『取りあえず何も聞かないで練習に付きあって欲しい』とは言われたが、水泳の練習するだけなら無事仲直りした終里とか弐大とか……。その辺りを呼べば良いんじゃないのか?
日向「──ぷはっ! はぁっ……はあっ……!」
朝日奈「うんうん! 自己ベスト更新だね!! やっぱり先輩も体育会系の才能あるって! 今からでも目指してみない? 『超高校級の相談窓口』兼『超高校級の運動部』!!」
全力で遠慮させて貰おう。そういうのは最近弐大に鍛えられて(今も「トレーニング」は続けているらしい)ムキムキの細マッチョになった左右田の役目だ。(本人も俺同様、頑として遠慮するだろうけど)
朝日奈「じゃあ次は「見る」練習! ……私の泳ぎ、よく見ててくださいね?」
そう言うと、朝日奈は飛び込み台から一瞬でプールへ飛び込む。……まるでイルカかシャチを思わせるような、華麗でスマートで無駄のない泳ぎだ。夏休みの時の手加減状態とは訳が違う。……これが超高校級のスイマーの真の実力か……!!俺が朝日奈の泳ぎに見とれていると、気づいたら朝日奈はプールを折り返してこちらへと戻って来ていた。
朝日奈「ふぅ……。どうだった? 日向先輩」
日向「どうって言われても「凄い」「綺麗だった」以外に言葉が出てこないよ。流石は超高校級のスイマーだな」
朝日奈は俺の言葉に照れたのか「えへへ……、もう先輩ったら。そういう事ばっかり言ってると女の子に誤解されちゃいますよー?」と可愛らしく忠告してきた。
日向「……で、いい加減聞かせてくれないか? お前は一体なんの相談があって俺をここに呼び出したんだ?」
朝日奈は俺の言葉に困ったような沈んだような表情を浮かべると、ボソボソと喋り始めた。
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